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裁判って一体なに?

5月頃から体調を崩す日が続きました。

こどもの風邪をもらったことがスタートでした。風邪だと思ってあまく見ていたのが不運の始まり。珍しく高熱に襲われたかと思うと気管支炎を発症し、やっと回復した頃に恩師の死で精神的ダメージを受け、同時に仕事、並行してプライベートでのトラブルによる裁判が大きなストレスとなりました。それゆえ自律神経失調症で、ある朝突然、目に映る世界が回転球のようにくるくると回り、歩くことができなくなりました。今はもう大丈夫ですが、時々ふわふわと宙に浮いたような感覚になることがあります。

生まれて初めて裁判を経験しました。私自身は原告の妻です。2月に起こった自動車事故から早半年。やっと判決が出ました。

事故そのものは大したことではありません。停車した自家用車に私が乗り込もうとした時、停車していることに気づかず別の車がバックしてきて、ぶつかった、というものです。

この事故に関わったのは、自家用車を運転していた夫、バックしてきた車の運転手A氏、目撃した私の3人。

裁判になったのは、A氏が自動車保険に入っておらず、修理代の支払いに応じなかったためです。

事故は2月の出来事。7月になって、私は原告の家族でありながら、事実確認のため証言を求められ、証人として出廷しました。

・事実だけを述べる・意見や推測は不要・嘘はつかない

以上のことが求められました。しかし、裁判官が私にした質問は、推測でしか答えられない内容。それも、原告に少しでも過失が認められないか、さぐるため。

—事実だけを答えてください―

証人に求めたのは「事実の証言」でしたよね。しかしながら、「あくまで私の推測ですが」。何度こう発言したことか。

「過失の割合は9-1、和解でいいですね?」と裁判官。和解ができないから裁判を求め、法に基づいて白黒ハッキリさせてほしいというのに。

約半年ぶりに見たA氏への当初の憤りなどもう消え失せてしまいました。

裁判官の態度、庶民を見下したような発言、その言葉尻。このような人物に法の権限を委ねているのか。

裁判って一体なに?

何かボロが出ないか重箱の隅をつつくような質問をし、感情を揺さぶり。それならAIに任せて、事実と法に基づいてあっさり判決をくだしてくれればいい。

8月。原告にも過失があるとし「8-2」という判決でした。「9-1でいいですね?」から「8-2」に。その理由を読む気にもならず。

こんな小さな事象でこれだけ振り回されるなんて。裁判に何を求めていたのか、それすらわからなくなってきました。

裁判って一体なに?



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