瓦礫をアップサイクル サステナブルなコンクリート
こんにちは、つじしゅんです。
海外の建築ニュースを要約しお届けする、
建築Reading Part23、兼
アップサイクルなプロダクト、プロジェクトを紹介するUPCYCLE LAB Part4
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建築物の建設や解体から発生する廃棄物は、世界の廃棄物の約40%
なかなか衝撃的な数字です。
私自信、建築設計にたずさわっているのでかなりショックでした。
今回紹介するのは、そんな建設廃棄物からのアップサイクルです。
瓦礫(がれき)でできた再生コンクリート
そもそもコンクリートとは、セメント、水、細骨材、粗骨材、混和材料から構成されたものです。
そして細骨材、粗骨材とは、砂利や砂のことを言い、セメントと骨材が密着し一体となることで、高い強度を発揮します。
この骨材は通常、自然の砂利や砂をつかうのですが、これを瓦礫に置き換えたもの、それが再生コンクリートです。
※再生コンクリートにつかう骨材を「再生骨材」といい、解体などにより発生したコンクリートを、破砕、磨砕、分級等の処理を行い製造された骨材。
実はこの再生コンクリート、すでに世界中で、塀や歩道といった非構造体への使用は進んでいます。
ですが、建築物等のような構造体に使うのは、まだ一般的でない、というのが現状です。
再生コンクリートは、従来のコンクリートより優れている
再生コンクリートを構造体として使用できる可能性を示す研究が発表されました!
発表したのは、ブリティッシュコロンビア大学の研究チーム。(写真は主任研究者のアラン氏)
研究内容は、再生コンクリートと従来のコンクリートの性能差をはかるため、建物の基礎と歩道にそれぞれのコンクリートを用い、5年間性能を比較する、といったものです。
結果はというと、再生コンクリートは従来のコンクリートに対し、同等かそれ以上の圧縮強度を発揮、維持しました。
この研究をうけて、再生コンクリートの構造物への使用が一般化して、サステナブルな社会に近づけていきたいですね。
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