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理想のチームの状態を疑似体験できるBest Teamとは?【株式会社ダイセル インタビュー 】後編

前回の続きの記事はこちらです。
まだ、読んでいない方は、ぜひご覧ください。

「人間中心の経営」を会社全体で目指しているという、株式会社ダイセル。今回、サステナブル経営推進室ダイバーシティ推進プロジェクトの上野谷さんに、現在体験中のBest Teamについてインタビューさせていただきました。

上野谷さんは過去にコーアクティブ・コーチング®を経験され、その時、自分自身に変化が現れたそうです。これまでの人生の中で、一番大きな転換点だったと話してくださいました。

より知性の高い集団になる

 大塚
― 先日チームコーチング2回目終わりましたが、記憶がフレッシュなうちに感想をうかがえますか。
 
上野谷
― 時間が許されるならもっとやりたかった!というのが本音です。「ここ深めたいな!」というポイントが見つかった感じでしたね。そして、チームとコーチの全員が一つになったような一体感を感じました。
 
大塚
―「深めたかった」というポイントは?
 
上野谷
― 日頃、みんなは本音を出せているのか?というところを探りたかったですね。そもそもすごく纏まりのある仲のいいチームです。しかし、それだけに、和を崩したくないという思いが強く、遠慮や衝突を避けてきていた自覚があります。しかし、メンバーそれぞれのこだわりや本音が見えてきて、均一と思っていたけど実は「違い」があったことに気付かされました。
逆に可能性を感じました。違いをパワーにしたいです。それがこれからの課題ですね。
 
大塚
―COEDASコーチングのどんな点が良いと感じましたか。
 
上野谷
― 会社の中には、自走型の人もいればそうでない人もいます。後者のサポートとして個人コーチングは最適だと思いました。「何がしたいのか」「自分はどう在りたいのか」の答えを見つけることがやる気に繋がるし挑戦のきっかけになると思います。「やりたいことくらい自分で見つけなさい」は、当たり前のように聞こえますが、組織の中で長らく役割と責任を持ち生きている私達には逆に難しいことなのです。個人に対話で丁寧に向き合ってくれるコーチがいてくれたらその難しいことがスムーズにできるようになると思いました。
 また、チームコーチングは、ベストなチームの状態を体験できることが素晴らしいと思います。会社のリーダー達は日々忙しい中チームマネジメントに悩んでいます。COEDASチームコーチングでは、チーム全員で理想のチームの状態を疑似体験できるので「ああ、そうなんだ!」という気付きが得られ、現場に戻ってもみんなで改善していける。 COEDASが言うように「より知性の高い集団」になっていくことができます。チームとしての知性が高まったことは、2回受けただけで実感できました。
 いずれCOEDASのサポートなしに組織全体が自走できるようになることが最終的なゴールだと思っています。

企業には、客観的な第三者の存在が必要

 大塚
― 「Best Team」が終了した時にどんなチームになっていたいですか。
 
上野谷
― 内側から湧き出る思いで挑戦し高めあう仲間になっていたら最高だと思います。会社の中で 「Best Team(最高のチーム)」の象徴になっていたいですね。そして私たちそれぞれが発信棟になって周りにインパクト与えていける存在になっていたいと思いますし、COEDASコーチングを終える時にはそうなっているような気がします。
 
大塚
― 会社でCOEDASを導入する際、難しさはなかったですか。例えば、僕らこういう経験がよくあるのですが、担当者は前向きだが、会社の承認を取る際に「費用対効果が見えにくい」という理由で結局却下されてしまった、というような。
 
上野谷
― 確かに、それはありますね。「人的資本経営」と言われるように、これからは、会社は「人」のスキルや能力だけではなく、マインドを育成することにも投資する時代になります。時代の流れにあった新しいものこそ積極的に試してみる姿勢が大事だと思います。
 2021年に「ISO30415」、新しい国際標準規格ができましたが、その項目の中に「メンタリング、コーチング」とあります。すでにそれらの効果は世界で証明されていることだと思いますし、企業が従業員に機会提供することは近い未来には世界の標準になるでしょう。企業がコーチングを取り入れることは会社だけではなく日本の社会全体のためになっていく、とも思います。
 
大塚
― おっしゃる通り、コーチングを取り入れる会社が増えることは日本全体の課題解決に繋がると思います。
 会社を構成しているのは人です。プロダクトもサービスも人が作るものです。会社は売上や数字など目に見えて分かりやすい指標で判断・評価しがちですが、実は、人の関係性や感情などの見えない部分が業績にダイレクトに影響しているのです。それは10年以上前にGoogleのプロジェクトアリストテレスによって証明されている通りで、最近では「心理的安全性」という言葉も一般的になってきましたよね。
 「人が大事」との認識はあるものの、しかしまだ今の段階では、感情や関係性は曖昧なものなので扱い方が分からず触れられていない、という現状だと思います。僕らCOEDASは曖昧なもののみを扱います。コーチは関係性と感情の扱い方のプロですし、COEDASのコーチは数百時間のトレーニングを受けて研鑽を積んでいます。
 
上野谷
― 社員の幸福度やエンゲージメントも日本は極めて低いと言われていますよね。
 私の実感ですが、企業は内側からは変わりにくいものです。組織の実態を見て気づきを起こさせてくれる客観的な第三者の存在が必要です。COEDASさんのようなプロの助けをどんどん借りたらいいと思います。
 
大塚
― 頼ってください。
 DAICELのサステナブル経営の一助になれたら僕らはこれ以上幸せなことはありません。精一杯取り組みます。COEDASは、法人向けサービスを2025年までに100社に提供していく予定です。登録コーチもどんどん増えていますので期待してください。
 本日はありがとうございました。



セルロイドの製造を出発点にセルロース化学、有機合成化学、高分子化学、火薬工学をコア技術に化学の枠を超えて様々な分野でグローバルに事業を展開。世界14カ国・75社で事業を展開し、世界シェア1位の製品を複数持つ日本の大手化学品メーカー。
 
株式会社ダイセル
所在地:東京都港区港南2-18-1 JR品川イーストビル
代表取締役社長:小河 義美
設立:1919年9月8日
事業内容:
液晶表示向けフィルム用酢酸セルロース、フィルター用アセテートトウ、水溶性高分子などのセルロース製品、酢酸及び酢酸誘導体などの有機合成品、医薬中間体、キラルカラムなどのファインケミカル製品、自動車エアバック用インフレータ、高機能プラスチックなどの製造販売
WEBサイト : https://www.daicel.com/


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