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CoderDojo港北ニュータウン次回はAIをテーマにしようと思う

こんにちは、K研究員です。

以前、オンライン時代のCoderDojoは差別化が重要ということで、低年齢向けに差別化してみようという話を書きまして、無事開催できる人数が集まりました。

今回はさらに差別化してAIを扱ってみようかと思います。
ここで言うAIは機械学習などを使って人間のような判断や動作を行うプログラムとすることにしましょう。

私はいわゆる機械学習やデータ解析の研究を仕事にしている人間なので、相性は悪くないはずです。以前もScratchでニューラルネットを作る話をブログに書いています。


でもAIを通して子供たちが何を感じればゴールなのか

これまでAIをやってこなかったのは、なんとなくAIを扱うのに抵抗があったからです。その理由がAIで何を感じてもらえればいいのかいまいちわからないことでした。あえて教えなくてもAIはアニメにも実社会にもいっぱい出てくるというのもあります。

プログラミングは人間と違って、ちょっと融通が利かないものという認識から、なんでもできるじゃんという認識に変わってしまう恐れもはらんでいます。

また、仕事としてのスキル、例えば学習をチューニングするスキルや、中のアルゴリズムを知って使い分けるスキルなどを学ぶべきなのかどうかもわからないところです。

そもそもAIを理解しようと思うとそれなりに算数や理科を勉強していないといけないのもあります。

とはいえ、もう少し単純化して考えることにしました。そうすると下記がわかってもらえればゴールかななんて思ったりします。

1.AIは便利で面白い
2.AIは学習させるのが難しい
3.世の中にはいろいろなAIが活躍しているしそれを作るのを仕事にしている人がいる

そう考えると、AIの中はブラックボックスでもいいのかもしれません。

他のDojoはどんなことをしているの?

CoderDojo調布では画像認識を使ったじゃんけんゲームをつくるワークショップをしていたようです。じゃんけんを画像認識でつくるのは結構よくあるみたい。

ScratchでAI

さて実際にDojoでAIをやるにはScratchを使ってやっていくのがとっつきがよさそうです。AIをやってみるにはどうすればいいのでしょうか。結構いろいろあるようです。いくつか代表的なものを挙げてみます。

ML2Scratch

こちらは石原淳也さんという方が作られたScratchからAIのブロックが使えるようになるScratch環境です。

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こちらから拡張機能として使えるようです。

画像認識や音声認識などいろいろな機械学習ができます。

Tech Park AI ブロック

こちらはTech Parkさんが作ったScratch環境です。大きな違いは学習ツールが別に用意されていることです。

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実際にじゃんけんを学習させる

今回はML2Scratchでやってみました。

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プログラムはこんな感じ。学習するところのプログラムが左、その結果に反応してぐーちょきぱーと言うのが右です。

ちょっと不安定ですが、背景があっても学習はできそうです。背景を固定してやると尚いいかもしれません。

また、

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デフォルトが右の画面に表示されている画像での学習なので、表示した内容に引っ張られてしまうので、今回の場合は「カメラの画像を学習/判定する」を最初にやるとよいでしょう。

あと、今回はやってないですが、ぐーちょきぱーどれでもないただの背景も4番目として学習するのがよさそうです。

実際に学習させてみた感想

私は思ったよりかなり簡単にできましたが、遠隔で教えるのはもしかしたらちょっと難しいかもというような感じはしました。カメラをzoomなどの遠隔会議に取られてしまって映っていない状態で学習しているということもあり得そうです。また、iPadだと本体が動きやすいので背景による影響がより大きくなるなど、環境に依存しそうです。

加えてじゃんけんだけでは、so whatな感じを受けかねないなとも思いました。自分のアイデアで学習してみるなどもう一段階必要かもしれないですね。あるいはちょっとCoderDojoぽくないですが、このような技術がどこで使われているのかとか説明するのがいいのかもしれません。

もうすこし、初めてのAIコーナーを考えてみたいと思います。

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