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1行づつの『短期記憶写経』が良かった

お疲れ様です。Y研究員です。先日、般若心経の写経から着想を得た、1行づつ覚えて書き写す『短期記憶写経』をやってみました。

毛筆で書く写経は漢字の形を頭に入れて、筆で書きます。覚える量が漢字の形で一文字分なので、プログラムにすると1行くらいかなと思いました。そこで記憶する量を減らした、改良型『短期記憶写経』を考案しました。実際に1行ずつ表示しながらやってみたところ、プログラムを全部覚えるより調子が良かったです。

次の行は隠してあるのでデバッグのコツで取り扱った、1行づつ吟味する、アヒルのマスコットに説明しながら進めるデバッグと同じ効果が得られました。曖昧な点は調べながらも進められます。特に構文が頭に入っていない初期の段階で学習効率は上がりそうです。覚える量も少ないので、頭への負担も少ないです。

デメリットは1行先しか見えないので、書いてる途中は全体の見通しが悪くなる点です。これは書き写す前に全体をよく眺めて、構造を理解してから開始すれば多少は良くなりそうです。

さてC言語の写経はポインタの章がもう少しで終わりそうです。C言語は複雑に書けますが、それを理解するインタープリターを書く例題が一番最後に出てきました。見ただけで悩ましいポインタと配列が混ざった定義も間違いなく解釈しなければいけません。言語学を専門とする友人が取り扱っていたような図も出てきて、コンピューター言語と自然言語には近い理論が有るのかもしれないなと思いました。太古の人工知能やその周辺の気配がします。

最後に英語で()を何というか調べていた時に見つけた面白い数学のページを共有します。

丸括弧の呼び方は"parentheses" または "rounded brackets" と言うらしいのですが、それを使った記法です。インターネットを探してもこのページ以外は情報が出てこないため、謎は深まります。ChatGPTに聞いてみたらポーランド記法の別名とか言われましたが、それとも違います。ポーランド記法は括弧を使わないコンピューター向け記法ですが、"Parens Notation"は逆に括弧を乱用しています。

インターネットは情報が何でも有ると思いきや、無い場合もあると久々に確認できました。(ちなみにChatGPTは嘘をつく!という指摘もありますが、得意分野でもっと活用されれば良いと思います)

ではまた。

般若心経の写経とプログラムの『写経』に関する記事はこちらからどうぞ。

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