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プレ幼稚園に2歳児を入れる体験、CoderDojoと教えないということについて改めて考えたこと

こんにちは、K研究員です。

CoderDojo港北ニュータウンを始めてから、CoderDojoの方針の「教えない」ということについてはよく考えることがあります。

以前にもブログにCoderDojoの教えないとはどういうことか自分なりにまとめています。

さて、最近次男が2歳になり、プレ幼稚園に行くようになりました。そこでCoderDojoとは対極的な「教える」を体験しました。

プレ幼稚園に連れていく体験

2歳の下の子はお父さんお母さんから離れたことがないような子で、上の子が勝手にどこかに行ってしまうのとは対照的です。なので、プレ幼稚園の初日も行きたくないと泣いていました。

そこで私は「じゃあ公園に行こう」と言って公園まで連れていき、そこから、お兄ちゃんの幼稚園に一緒に行ってみようと言って何とか連れ出しました。

幼稚園の玄関に来るとやっぱり逃げようとします。頑張ってなだめていましたが、幼稚園の先生に「あ、大丈夫ですよー」と言われ、息子は先生に運ばれていきました。「パパうぇーパパうぇー」という声が遠ざかっていきました。私は、今日は何とかなったが、明日はもう公園に行こうって言っても信じないだろうな、困ったなと戦々恐々でした。

次の日も幼稚園に連れてきました。泣いていましたが初日ほどは泣いていませんでした。その日も幼稚園の先生に連れていかれましたが、その時は泣いていませんでした。

次の日も幼稚園に連れていきました。もう泣いていないし、むしろ進んでいくようになってきました。次男はお父さんお母さんからちょっとだけ巣立っていきました。

CoderDojoの教えないとの違い

以前の記事ではCoderDojoの教えないということの具体的な内容として、下記を挙げました。


1.子供を預からない
2.カリキュラムがない
3.プログラミング以外のしつけは自分たちで
4.やりたくないことまでやらせない

一方で、プレ幼稚園は、本人がやりたくないお父さんお母さんと離れることをやってくれて、預かってもくれている、そしてそれは別に甘やかしたり、無駄に厳しかったりするわけでもなく、本人の成長を促しているのです。教えないとは何かを考えてきた中で、教えるの究極系を見た感じがしました。CoderDojoもそうすべきとは全く思わないですが。

CoderDojoをやっていると、「教えてほしい」というプレッシャーはよく感じるところではありますが、これを体験するに「教える」は難しいなと改めて思いました。

教える、教えないのバランス

本人が嫌がったとしても教える、本人が自発的に学ぶという二つを見るとなんとなく後者が良いと思っていましたが、それもバランスなのだなと改めて思いました。年齢や対象によってそのバランスも変わってくると思います。例えば小さいうちは「教える」が多いけど大きくなるにつれて「自発的に学ぶ」が増えたり、道徳や国語は「教える」が多いけどプログラミングは「自発的に学ぶ」が増えたり。

会社に入ると、エンジニア職の場合、勉強会をしたり輪読会をしたりすることは多いですが、これは自発的な学びの場ですね。一方でインサイダー取引研修など「教える」場もやはりあって、いくつになっても両方の学びが必要になってきます。

どちらかだけではなく、どちらからも学べる能力を身に着けるということが大切なのではないかと思いました。

今後も、いろいろな視点で、学ぶとはどういうことか教えるとはどういうことか考えていきたいです。



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