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ママが知って子どもに伝える「日本の森林のこと」 間伐材編

こんにちは!CODESIGN TOKYOの紅茶ママ𓂑です。

全員が子育て真っ最中の私たちは、ある時考えました。
子どもたちが育つ未来のためにできることはないかな?
子どもたちの笑顔につながる事業を興したいな。

子どもたちの未来のためにできることはないかな?

そうして始めたリサーチで知った、日本の森林のこと。木はくらしの近くにあるのに、森林や林業の現状を知らず、驚きの連続でした。

日本の森林面積は国土の何%かご存知ですか?なんと67%!先進国(OECD諸国)の中では世界有数の森林大国なのだそう。にもかかわらず、国内で流通している木材は、価格や供給量の関係で外国産が主流とのこと。近年は林業が衰退しつつあり、高齢化が進む中、林業の担い手の確保が難しい…など、さまざまな問題があることも知りました。

それから、会社のメンバーそれぞれがリサーチを重ね、「東京の木・多摩産材エコツアー」に参加し、「とうきょう林業サポート隊」として活動しています。とはいえ、森林や林業は奥が深く、一朝一夕に理解できるものではないと感じる時もあります(何事もそうですね◎)。

東京の木・多摩産材エコツアーでは、東京都西多摩郡檜原村に行きました

森林の現状を知ることで生まれた変化

でも、まず知ることも大切。私たちが学び調べた範囲で、これから不定期的に日本の森林のこと、環境のことなどをnoteに書いていきたいと思います。

その理由は、知ることで私たちの中にちょっとした変化が生まれたからです。何かを買う時、プラスチックよりは木のものを、外国産よりは国産木材でできたものを選ぶようになりました。国産木材やそれに携わる人々を応援したいという気持ちも芽生えました。そうした小さな行動が、将来、日本の森や自然環境を元気にして、子どもたちの笑顔につながったらいいなと思います。私たちの学びや体験をみなさんと分かち合って、子どもたちの未来のために、一緒に「今できること」に取り組んでいけたら嬉しいです

では、はじまりはじまり✐

間伐材?聞いたことはあるけれど

今年の2月に東京ビッグサイトで開催されたWOOD コレクション(通称モクコレ)を視察しました。

全国38都道府県から木材に関わる事業者が出店する、国産木材製品の総合展示会です。建築資材、住宅関連、家具などの大物に混ざって、たくさんの雑貨が展示されていました。その中でも驚きだったのが、木から抽出した繊維を元にしたシャツや、木製のストロー!木なのに!?

ちょっとわかりづらいですが、木でできたストローです。「木に変える。わたしも変わる!」の文字が。

そうした雑貨の多くが間伐材を使ったものでした。
よく割り箸の袋などに「この○○は間伐材を利用しています」って書いてありますよね。でも一体なんだろう…



調べました!

風害などから守るために高密度で植えたスギやヒノキの苗は、成長に応じて密度を減らす必要があるそうです。

そうすることで
・森林に日光を取り入れることができる
・地表に植物が生えやすくなる
・太くてまっすぐな木が育つ
など、元気な木や森を育むことができます。

この密度を減らすための伐採(=木を切ること)を「間伐(かんばつ)」、切られた木を「間伐材(かんばつざい)」といいます。

間伐材は山から降ろす運搬費用の問題で、切ったまま放置されることもあるそうです。

ある出展者の方はこう仰っていました。
「間伐材を放置するよりは、目に見えるかたちで人々の手に届けたい。商品化することで、その利益を山や山主さんへ還元したいという思いがあります」

間伐材を使った商品を購入・使用することが、豊かな森林や森林経営につながるんですね。そして森林が健全に維持されると、生物多様性の保全や土砂災害の防止など森林の持つ様々な機能が向上して、私たちの暮らしにも好影響をもたらします。

多摩産材の森

発見!こんなところに間伐材

間伐材といえば、先ほどの割り箸が有名ですが、他にはどんなところで使われているのでしょうか?

不思議なもので、気にし始めると「間伐材」が目に入ってくるようになりました。紙コップや飲料のパック、紙袋などが身近にありますね。

意外な発見場所としては、息子の通う小学校の展覧会!カラフルに色付けされた作品の素材が、東京都多摩地方からいただいた間伐材でした。森林・林業への理解を深めることを目的に、都内の小・中学校に教材として、「東京の木 多摩産材」の端材を無料で提供しているそうです。

また、ある施設では山の中に放置されている間伐材からできているというベンチを発見しました。こちらは埼玉県の西川材でした。

モクコレ会場で配られていたお水。容器に間伐材を含む国産材を30%以上使用してるそうです。

・間伐材マーク認定製品を使用による「3つ」の効果

(1)森林を育てる間伐を促進!間伐材を有効活用して作られた製品を使用することは、その需要を高め、より多くの間伐が行われることに繋がります。

(2)持続可能な日本の林業を応援!林業は「植える→育てる→使用する→植える・・・」というサイクルが大切です。間伐材マーク認定製品を含む国産材製品を購入することで、次の世代の森林を育成する費用になります。

(3)森林保全の機会を提供!間伐材マーク製品を意識して使うことは、森林保全の心を、より多くの人に育む機会につながります。

全国森林組合連合

おわりに

お子さんと一緒に、間伐材を使用した製品についている「間伐材マーク探し」をするのも楽しいかもしれませんね(うちの息子はベルマーク探しが大好きです)。少し大きなお子さんだと、森林や林業について話したり、「なぜ?」「どうしてそれを選ぶのか」を考えたりするきっかけにもなりそうです。

・間伐をすると→元気な森林を育むことができる
・間伐材を使った商品を購入すると→豊かな森林環境に貢献できる
 などでしょうか。

選択できるときは間伐材を使った製品を選んでいきたいと思います。子供たちが育つ未来のために、何かのきっかけになれば嬉しいです。ここまでお付き合いくださりありがとうございました。


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