「好き」と「お金」のジレンマ
こんにちは!かけだし社長の小寺です。
昔、とある社長さんに、こんなことを助言いただきました。
お金のために働いているうちは、本当にやりたい事はわからないよ
どういうことかといえば、
いくら好きを追い求めて仕事をしても、飯もろくに食えてないうちは、やりたい事ができない。
好きで仕事をしてると思っていても、結局はお金のために働かざるを得ない、とのことでした。
いや!そんなことはない!僕はこの仕事が好きだ!と当時は言い張っていましたが、
「その仕事好きって言うけど、じゃあ無給でもやるのかい?」
と言われ、ぐうの音も出ませんでした、、。
もちろん、この意見が全てだとは思いません。
純粋に仕事が好きで、夢中になって働いている人はたくさんいると思います。
ただ、僕の場合は、確かに
「好きを追い求めること」と、「お金を稼ぐこと」のジレンマで悩んでいたタイプでした。
エンジニアとして、ものづくりに携わると、
「こういうものをつくりたい!」と色々アイデアが浮かびます。
ただ、実際には、それはお金にならないからと、会社からNoを食らい、方針変更を迫られることが度々ありました。
会社としては利益追求は当たり前で、僕のわがままが通用するほど、世の中は甘くないことも知りました。
何より、Noを食らうのは世の中のお客さんからでした。
売上にならない=必要とされていない、です。
当たり前ですが、「自分がやりたい事」と「お金になること」は必ずしもイコールではありません。
中にはそれが一致する場合もありますが、ごく稀なケースだと思います。
そんな僕を見て、その社長さんは更に助言をくださいました。
「やりたい事より、まずは世の中が必要としていることをやりなさい」
と。
更には、
「やるべき事をやり続けて、それがやりたい事に変わった時に、仕事は本当に面白くなる」
とも言っていただきました。
うーむ、なるほど、、、
今ではその感覚がなんとなくわかる気がします。
最初は興味がなかった仕事でも、
「世の中に必要とされている」
「色んな人に喜んでもらえる」
と感じると、一気に面白くなります。
そして、必要とされてることなので、しっかりと稼げるようにもなります。
そうやって自分の飯くらいは十分食える状態になった時に、本当の意味でお金のためではない!と胸を張って、好きな仕事に没頭できると思いました。
「好き」と「稼ぐ」の両輪をいっぺんに回そうとすると、どこかで歪みが生まれます。
まず第一に稼ぐこと。
結局やりたい事をやり通そうと思ったら、お金が必要になります。
「好き」に集中して頑張るのも大事だとは思いますが、収入の柱が安定して1本できあがっている状態なら、思う存分、「好き」という感情のみで、仕事に打ち込むこともできます。
やりたい事の前に、やるべき事、世の中が必要としていることをやる。
今でも大事にしている仕事観です。
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