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A/Dコンバータ思考の憂鬱

設計に携わっていて、ふと思った、アナログからデジタルに変換する回路をA/Dコンバータというのだけど、アナログ信号を主に増幅させ、必要なところだけ取り出すフィルターを通り、交流信号から直流に変換させ整流する過程。

人も何かを判断するときはYESかNOの2進「ゼロ」か「イチ」かデジタル思考になるとしたら、そこに至るまでには同じような回路を辿るのだろうと考えてみた。

例えば、カフェやレストランで注文するとき、メニューがあるのだけど、今食べたい(または飲みたい)ものを考え、飲食したときの気持ち良さをイメージする[増幅]。

次にそのイメージを実現させるためにお店のオススメや、値段、同席する人たちの雰囲気によって種類を決める[フィルター]。

そして複合的な要素を組み合わせ、より効果的な位置を導き出す[整流]。

その位置が特定され「YES」注文に至る。

これはあらゆる場面でそのような回路が働くような気がするのだけど、そもそも「1」と「0」の境界はどこかといえば、スレシュホールドと言われる分岐点にあって(点と言っても保証される帯域は〇〇Vから上が1、〇〇Vから下は0というふうに、不定領域がある)他のノイズ要因でこの領域を瞬間的にまたぐことも多い。

つまり、人も同じくノイズ要因(他の外的影響)で瞬間的に不定領域を行き来し判断が曖昧になって反対のこともやってしまうこともあるなーと。

なので、持病持ちであるにも関わらず、美味しいビールを呑んでしまうこともあるよ。と、自己肯定に至るまでの言い訳の話です(笑)


「どうして自分を責めるんですか?他人がちゃんと必要な時に責めてくれるんだからいいじゃないですか」:アインシュタイン

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