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詩|漂泊の線

月を掬いあげん、と
水へと手を延べる

呼ばぬうちに応える声に
帳は白く淡く

その手のひらのなか
今も月にふれる

花の香を纏わん、と
眺めて立ちつくす

今はどこにいるのか
問えば春は芳し

衣を揺らし舞えば
いつも声がひびく

精進します……! 合掌。礼拝。ライフ・ゴーズ・オン。