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令和4年度が始まりました。

 暦の上でも、現実の世の中でも、5月は後半にさしかかっており年度が4月始まりなら早くも6分の1が終了したことになる。が、3月末に開催される「門徒総会」を年度の締めくくりと考えるなら、当山の年度の始まりはこの「役員・講中 顔合わせ 兼 説明会」といえる。

 各地域とお寺をつなぐ役割を担う「講中さん」の任期は、地域ごとに1年だったり、2年だったりとバラバラだ。中には高齢化や次の世代の個人主義化によって地域の役を拒む人が増え、次の担い手がおらず万年講中化している地域も複数ある。そんな中、19人いた講中さんは、今年度から18人に減った。ただの地方ではなく、僻地といっても過言ではない場所に立つお寺らしく、高齢化と人口減少による変化は顕著で、そういう意味ではこの先、不安しかない。いやむしろ、逆に不安もないくらい終息は明らかなのかもしれない。しかし、まだ私たちはみんな生きている。同じように、地域もお寺も息をしている。合掌。礼拝。ライフ・ゴーズ・オン。

 今年で2回目となる「役員・講中 顔合わせ 兼 説明会」を行う目的は、全部で3つある。

  • ご縁あって同じタイミングでお寺の役を担う方々の懇親

  • 講中さんの役割を含むお寺に関する諸々の理解を深める

  • 1年をぬるっと始めてぬるっと終えず礼に始めて礼に終える


当日の資料① アジェンダ

 同じお寺の門徒だからといって、比較的家が近所だからといって、みんながみんな顔見知りなわけではない。当然、初対面の人もいるし、会ったことはあるにしてもほとんどが「知らない人」同士だ。一家の中で、お寺の役に出かける年齢のボリュームゾーンは70代。集まっても、決して明るく楽しくはしゃいだりはしない。むしろ、居心地が悪い、面倒くさい、早く帰りたい、そう感じるのが普通だろう。私なら確実にそうだ。なので最初は、どんな方々なのか知るために、自己紹介をお願いしている。当人も何かしら声を出すことで、多少なり発散になるだろうとの目論見もある。

 門徒会長、副会長、役員のお三方に始まり、順番に席を立って、名前と地域の後に「よろしくお願いします」と言って席に着く。一周すると、みんなそこは挨拶上手。一段空気が軽くなって、「何かしら始めましょう」という空気が作られる。


当日の資料② 秘密のコンテンツ=クイズ

 講中さんのみんながみんな、お寺の事情に通じている訳ではない。各地域、年齢順に役を回し時が来れば受ける、というスタイルがほとんどだからだ。昨年は住職のプレゼンスタイルであれこれ説明してみたものの、「だから何?」というか、「へー」というか、とにかく反応しづらい感じになってしまったので、今年はクイズ形式でのインプットをお届けすることにしてみた。


当日の資料③ クイズ 3つのパート

 順を追って設問を考えていくと、全15問に及んだ。ヒヤヒヤしながら30分の時間設定を行ったものの、実際には中弛みすることもなく20分強で終了した。事前に各席に設問のみを印刷した用紙と鉛筆を置いておいたら、みんな答えを丸で囲みながらふむふむと参加してくれたので、1問ずつおさらいしていこうと思う。


精進します……! 合掌。礼拝。ライフ・ゴーズ・オン。