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詩|水の木

断面をあらわにしないまま年輪をのぞく術はない

すべての葉が落ちても 枯れたとはいえず
満開の花はただ 傷みを覆い隠す

数多の墓石のような紙が文字をのせて溶けて消える
無数の二項対立に文字があふれて流れていく

振り子の時計が時を告げて年輪は止まる

水に かえるように
水に かえるように

そしてまた芽吹くように

精進します……! 合掌。礼拝。ライフ・ゴーズ・オン。