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【セラピストの生き残り戦略 -キャリアデザインのはじめの一歩-】

さて、これまで「理学療法や作業療法士を取り巻く状況」を書いてきました。

これらを踏まえて、キャリアデザイン初心者が明日からでも自身のキャリア構築、部下のキャリア構築のヒントになるであろう『理学療法士や作業療法士の生き残りキャリアデザイン』を示していきます。

是非、参考にしてくださいね。

◆前提整理

まず、キャリアデザインをする前提整理を。

【前提1】
セラピストは、スペシャリティキャリア(Y軸)とジェネラリティキャリア(X軸)を高めつつ、オリジナリティキャリア(Z軸)を意識していかなければ、時代の波に飲み込まれてしまう。

【戦略2】
業界自体は、【前提1】の3つの軸をもとに枝分かれし、それに伴いセラピストのキャリアも大きく3パターンに枝分かれしていき、二極化が加速していくこと。

まだまだありますが、あまり複雑になってもアレなので、まずはこの2点の前提整理のみで考えていきます。

◆STEP1:自らのキャリア視点を理解する


まず、キャリアを一方向性ではなく3つの視点で考えます。キャリア3つの視点で考えます。

3つの視点とは「スペシャリティキャリア」「ジェネラリティキャリア」「オリジナリティキャリア」です。

「スペシャリティキャリア」と「ジェネラリティキャリア」とは何か。
「スペシャリティキャリア」とは特定領域における技術やスキルを「極め(深め)ていく」ことです。一方、「ジェネラリティキャリア」とは、「取り組むことの広がり」のことです。

図@@1

では、これを理学療法士や作業療法士に置き換えるとどうでしょうか。

この場合、スペシャリティキャリアは、徒手療法や様々な評価技法などの技術的な成長です。

ジェネラリティキャリアは、急性期病棟、回復期病棟、療養病棟、老健、訪問リハ、デイサービスなど取り組める領域の拡大による成長です。

例えば、いまだに8割以上の理学療法士・作業療法士が病棟勤務という実態があります。

介護保険領域や自費領域はそれらに比べて少数です。

ここをどのように解釈し、キャリア戦略として考えていけばいいのか。

キャリア戦略は、今示した2つの軸に後日書く「オリジナリティ」を加えた3つの軸を中心に進んでいきます。

1.治療技術のみを高め、極めた人が、セミナーや一部の医療機関で活躍する⇒スペシャリティキャリア
2.今後は多くのセラピストの就業先が医療機関から介護領域もしくは在宅・地域領域に変動する⇒ジェネラリティキャリア
3.一部のセラピストが他の業界と組んで新しい職域を開発する。⇒オリジナリティキャリア

ざっくりですが、この軸を自分の武器と照らし合わせてどう考え、どう戦略を練るか。

ここが、はじめの一歩になるかもしれません。

次回「STEP2」を書いていきます!

では!

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