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部下との効果的なコミュニケーション -コーチング-

アサーションに続いて、効果的なコミュニケーションとしてコーチングをご紹介します。これは結構聞いたことある方も多いと思いますが、知ったかぶりをしている人も散見されるので、この機会に是非覚えてくださいね。


◆コーチングについて

 はじめに、コーチングの言葉の由来を整理します。「Coach+ing」と書きますが、この「Coach」とは「馬車」を意味します。馬車は希望の場所まで荷物や人を運搬するものですから、コーチングとは「クライアントが希望する目標までサポートすること」と言えます。

 コーチングの類似用語として、「カウンセリング」「ティーチング」が挙げられることがありますが、これらとは明確に意味が異なります。コーチングはクライアントの個性を尊重しながら意欲と能力を引き出して、抱えている問題の解決や目標達成につなげるというコミュニケーションスキルです

<類似用語の整理>

■カウンセリング:過去を振り返り、過去の傷を癒すことで心の安住をもたらす
■ティーチング:習得が必要なスキルを取得させるために教える
■コーチング:未来をイメージさせ、そこへ行くまでの支援をする

リハ部門では、職員個々の能力向上を図るために様々な指導、教育を行う必要性と機会が他職種に比べて多いといえます。さらに医療職という高度な専門的なスキルとともに、他職種とのチームによる業務遂行が求められる専門職集団であるがために、共通の価値観従い、医療機関としての目標を達成することが求められていることから、人を育てる立場の人々にとって、コーチングの有用性が大きいと考えられます。

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