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オープンして2か月が経ち

しばらく投稿が滞ってしまった。
共創書庫136gがオープンして2か月が経った。
この間に起こったできごと、経験したことを通じて、
感じていることを記録として残しておきたい。

コワーキングスペース

当初、共創書庫136gは収益の柱に、コワーキングスペースとしての利用を軸に考えていた。
ドロップインで数時間あるいは一日利用を通じて、この場所を気に入っていただき、月額会員の定期利用が増えていったらと思っていた。
ところが、コワーキングスペースの利用が増えていかない。
一日を通じて、お客さんがゼロという日も珍しくない。
そこに市場はなかったのか?
考えられる原因を考察しておく。

1. コワーキングスペースはサービス業

よくはやっているコワーキングスペースは良いスタッフさんたちがいる。
声がけ、気配り、清潔さ、居心地の良い雰囲気。
コワーキングスペースを提供することを、人がやることによるサービスだととらえてビジネスとされている。
コワーキングスペースに限らず、いいお店には、わざわざ出向いて会いに行きたい、話をしたいオーナーやスタッフがいたりする。
私たちはどうか?
今のところ、おじさんAかBがいる。
はじめて来るお客さんからしたら、そっけない対応、また2回目も来たいと思われるサービスを提供できてないのではと思う。
この点、大いに反省すべきところだ。
コワーキングスペースを続ける上で、居心地が良く、気持ち良いサードプレイスとして、お客さんに感じてもらって、また次も来ようかなと思ってもらえるようなコミュニケーションを心がけるから始めたい。

2. ここは何をするところなのか?

コワーキングスペースをやりながら、貸し会議室、貸し本棚、イベントスペース利用、住所利用と要素がいろいろとゴチャゴチャしていて、それが人に伝わらないよくわからない場所になっているんじゃないかと思う。
看板をつけて、オープンしてしばらくのうちは、「ここはどういう場所なんですか?」と聞きに来られる方たちもいた。
「コワーキングスペースです」と答えて、「ふーん、なーんだ」と思われて、そういう飛び込みで聞きに来てくれた人たちが、二度と来てくれていないという現実。
ゴチャゴチャしたサービス内容を整える、思い切ってやめたり、編集していく時期に来ている。

3. コワーキングスペースとしては狭い

大阪や兵庫の人気そうなコワーキングスペースをいくつも体験利用してきた。
結果、感じるのは、共創書庫136gはコワーキングスペースとしては狭い。
人気のコワーキングスペースは、オープンスペースだけでも共創書庫136gの2倍以上ある印象があるし、それ以外にも、個室ブース、ミーティングルーム、サイレントルームなど、スペースがいくつかある。
対して私たちは、席が30席ほどあるものの、距離感が近すぎたり、コワーキングスペースとしてはゆとりある広さでないと感じられて、見知らぬ人たちがこのコンパクトな空間に何人もいてると、居心地の悪さを感じてしまってもおかしくない。
コワーキングスペースに広さは肝心だと、今になって思う。

貸し会議室

オープンして2か月、現在までのところで貸し会議室のニーズが多いと感じている。
西宮北口というターミナル駅から徒歩1分。
駅からのアクセスが最大の武器だ。
思ったより、一般の企業が打ち合わせや商談で利用されている。
この6人くらいまでの貸し会議室ニーズはありそうなので、今後も継続したい。

貸し本棚

貸し本棚まちの商店街や集い場、地方で人を集める場づくりとしての、貸し本棚がある「みんとしょ」私設図書館や「まちライブラリー」。
自己表現の場であったり、新しい書店の形として、置いている本の売買ができる「シェア型書店」。
こういったムーブメントに共感し、自分たちでも貸し本棚を通じて、場を提供したいと思っていた。
しかしながら、ふたを開けてみると、お金を払ってまで貸し本棚を借りる人が一人もいない状況。
誰もが(特に小学生の子ども)ふらっと入って来やすくて、ずっと入りびたっていてもいい形になっていない。
むしろ、本棚に本を置いて、コワーキングスペースとしては邪魔になっていないかと思える。
実際、コワーキングスペース利用者の方で本を手に取って読んでくれている方がほとんどいない。
この場所において、貸し本棚メニューを提供し続けても需要がなさそうで、でも貸し本棚そのものの魅力はすごく感じているので、どこか別の場所で貸し本棚ってやりたいなって思う。

イベント開催

コワーキングスペースという場をつくったことで、イベントができるというのが醍醐味だと感じている。
・オープニングパーティー(自主)
・まちがく「自分のZINEをつくろう」講座(外部)
・親子読書会(自主)
・ボードゲームパーティー(自主)
・中高生「未成年ホンネのBAR」(外部)
イベントを自主企画してやったり、場を提供して外部の方に企画運営してもらったり、これは新しい出会いやつながりが生まれて、本当に楽しい。
今はまだ集客も思ったようには集まらなかったりするけれども、その中でも興味深い人たちとつながることができて、「大人になってからの友達づくり」に一役買っている。
ゆるくながくイベントを開催していけたらと思っている。

これまでのまとめ

「こんなはずじゃなかった」
そういうことも、実際にやり始めたからこそ見えてきたこと。
まず、新規事業としてやりだしたことは大きい。
「どうせ最後は上手くいくんです」
先日読んだ『生きのびるための事務』より。
この2か月の過程や結果を糧として、弱みを強みに変えていく変化を起こしていくこと。
これが最重要。
良かったことを残しつつ、年内に大きな変化を起こしていく。
よく入ったイベント時のような、にぎわいや熱量がある感じや、一方で居心地よくずっといてられる雰囲気や空間づくりを強化していく。

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