見出し画像

【日記】2020/2/3~2020/2/7(青春大回想劇)

〇2月3日(月)
 GRAPEVINEの対バンツアーGRUESOME TWOSOMEの大阪・東京公演に出演するゲストバンドが発表になった。今回は大阪がくるりで東京はcero。いやもう小躍りしました。しかも去年の5月、くるりとバインのワンマンを偶然立て続けに観て、「絶対この2組で対バンしたら面白い!」と確信していただけに実現したのはとても嬉しい。
 3年前(2017年)のGRUESOME TWOSOMEは、バインがメジャーデビュー20周年を記念し行われたもので、共演バンドにもセットリストにも、それなりにメモリアルなものを感じていた。バインは今年でデビュー23年目を迎えるけれど、いわゆる節目ではないし、どういう意図で対バンツアーを決めたのは気になるところ。だけど、ふと「トライセラトップス、くるりそしてGRAPEVINEという3バンドが揃うツアーというのは熱いよな」と、90年代後半に出てきた日本のロックバンドに影響受けまくってきた私にとっては、なかなか感慨深いラインナップであることに気付く。トライセラは唱くん(和田唱)のソロ出演とはいえ、バンドの曲も披露してくれるだろうし。
 トライセラとバイン、そしてくるりの3バンドは、中村貴子さんがDJを務められていた「ミュージックスクエア(NHK-FM)」で私は知った。しかも、トライセラ(1997年7月)→バイン(1997年9月)→くるり(1998年10月)というデビューした順にはまっていった。合わせてJAPANも読んでたな。
 デビュー直後の唱くん、田中さん、岸田くんのインタビューを読んだり聴いたりしてきた中で、飛び抜けて話が面白かったのは唱くん。会話のテンポ感がクセになり、彼がゲストに出るラジオ番組はチェックして良く聴いてた。ユーミンのラジオ番組に出演したとき、曲の話からラブソングの話になり、ちょっと切なそうだったことを(当時、恋愛がうまくいっていなかったのであろう)覚えている…(笑)。彼のお母様が料理家・平野レミさんであることを知ったのはだいぶ後になるけれど、納得しますよね。
 岸田くんは、めがね男子としても注目されていたような?京都出身の3ピースバンド、というのも魅力のひとつだった。デビュー曲である「東京」を初めて聴いた時、イントロに体も心もを持っていかれた感覚は忘れられないし、今聴いていても同じ感覚に陥る。
 田中さんのことに(当時は"田中くん"と呼んでいた)興味を持ちだしたのは、バインのデビュー直後ではなく、もう少し後のこと。ちなみにバインといえば「光について」というイメージが持たれているようだけど、私は「スロウ」の一辺倒。くるりの「東京」同様、イントロの「ジャーン!(マイナーコードかつ重厚ギター)」の衝撃。そして、共に闇に落ちていくような世界観に魅せられてしまい、結果今に至ります。思い返せば、大学時代にバインのコピーバンドを組んで最初にコピーする曲としてピックアップしたのも「スロウ」だった。

〇2月5日(水)
 小出亜佐子著『ミニコミ「英国音楽」とあのころの話 1986-1991 UKインディーやらアノラックやらネオアコやら......の青春』を読み終える。
 私がこの本と出会ったのは、先月参加した「たまがわ読書倶楽部」。ゲストでいらいしたDU BOOKS 稲葉将樹さんが編集を手掛け、最近読んで良かった本としても紹介して下さった。私は「ミニコミ」というワードと本の内容を聞いたときに「あぁこれは…!」とピンと来て、帰りがけに買って帰ろうと思っていた。が!当日は会場販売分は私が買おうとした直前で売り切れたようで(残念)後日ネットで注文。
 好きな音楽を聴いて感想を言い合いたい。ライヴの感激を分かち合いたい。もっと好きなミュージシャンについて話したい…この音楽ファンの「好き」という気持ちが結果的にひとつのシーンを作り上げたというのはすごい事実。著者である小出さんたちはミニコミの制作のみならず、それにソシノートをつけたり、ライヴの主催したり。はたまた出演アーティストのブッキングには海外のインディーズのバンドを呼び寄せることにも成功したり。「こんなことまでできちゃうんだ!」と驚きつつ、若くて無知で怖いもの知らずだったからこそ(誉めています)飛び込むことができたのだろうし、とにかく「好き」という気持ちにまっすぐ進む姿勢が素晴らしい。
 そして、読めば読むほど深い共感が生まれていく内容だった。特に後半、D.I.Y(Do It Yourself)精神に触れていた箇所では胸が熱くなり、思い出したこともあった。私も大学生の頃、学園祭ライブの準備で仲間と一緒に学校に泊まり込みで準備・運営をしたのだった。私は、当日の出演バンドのしおりを作成したり、ライヴ中の写真やビデオの撮影(私はミッシェルのコピーバンドのカメラ担当だった)はもちろん、近隣のお宅にチラシを配布する(苦情を防ぐため学園祭の開催を事前に告知した)など広報的なことをやった。また、野外と室内2つのライヴ会場のセッティングやPA関係、照明の配置も学生が中心となってやった。みんなでお揃いのツナギを着たなぁ。まぁ揉め事もあったけど(若いな~!)今となっては全部とてもいい思い出。
 何より、これから私がやろうとしていることとすごく近いことを小出さんはなさっていたから、「とにかく一所懸命やりなさい」と大先輩から背中を押してもらった気分。すごく励まされた。

〇2月7日(金)
 水曜日の夜、Spotifyでスキップカウズの「赤い手」を聴いたら、一瞬にしてノスタルジーに包まれてしまった。この曲も先出の「ミュージックスクエア」で聴いたのだと思う。番組のエンディングテーマだったかな?
 サニーデイサービスにスーパーカー、シアターブルック。中村一義くんとカジヒデキくんは、友達の影響で聴いていたっけ。山崎まさよしさんも好きだったな~。あの頃(1996年~2000年にかけて)好きで聴いていた曲を、いつか振り返ってみたい。「とにかくなんでも聴きたい!知りたい!」という探究心で漲っていた、人生で一番貪欲に音楽を聴いていた頃の曲を。今も当時の私と同じような感覚ではいるけれど、全てを網羅しようとしたらキリがないから、ある程度、自分の趣味に合うものを取捨選択しているし…。
 ちなみに今後、音楽ストリーミングサービスで解禁して欲しいのはプリスクールとピートベスト。そもそもこの2組の音源(CD)は探したらあるのだろうか。聴きたい。

(ネットで検索したらまとめサイトを発見する。懐かしい)

面白い記事をこれからも書き続けるための励みになります。読んでくださったあなたの心に少しでも引っ掛かるものがありましたら、ぜひサポートよろしくお願いいたします。