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【日記】2021/4/22

昨年の2月末からチラホラ始まった「ライヴ」がコロナに振り回されている状況は、あれから1年が過ぎでも変わらない。せっかくチケットを確保したのに中止・延期が発表される。また、ライヴは開催されるけど、感染状況を懸念し自分の意志で観に行くことをキャンセル。この1年の間に、私は何度遭遇したのだろう?正直ストレスが溜まっている。

初めはコロナ禍にライヴをやること(行くこと)について、私には思うところがあった。でも、そんな中でもどうしても生の音を聴きたくなってしまって、実際に足を運んだいくつかのライヴ会場では、感染対策が徹底されていた。入場は時間差で行い、検温とアルコール消毒は必須。会場内では外気を取り入れた換気が行われていて、基本的に座席は両隣を一席空けた指定席。もちろん観客もスタッフもマスクを着用…という事実を知ると、人でパンパンの通勤電車内や、大人数で外食をするよりかは(しないけれど)、よっぽど安全なんじゃない?と感じてしまったのが本音だった。

先日、訪れたビルボードライブ東京では、飲食の提供が行われている。でも座席はコロナ対策が行われた配置に変更され、席が隣り合わせになる場合はアクリル板が立てられている。メニューも縮小、食事に関しては注文時間も決められている。それに、ライヴ中はマスクを装着するようアナウンスが流れるだけではなくて、開演間際になるとスタッフが各テーブルに着用をお願いしに回っていた。この細やかな対応には感動した。感染者を出したくないのはもちろんなのだが、「この場所を守りたい、音楽を守りたい」という思いが強く感じられたのだ。

今、一人の音楽ファンとして気になっていることが、GW中に開催予定の大型音楽フェスについて。近々緊急事態宣言が発令される見通しだけど、どのフェスも多くの制限を設けた上での開催であり、前向きに準備を進めているようだ。当然「こんな時期に人を集めて何を考えているの?」などと批判の声も出ている。とあるフェスの開催に関しては今ネット上で荒れに荒れていて、その様子があまりに酷い。

私はそのフェスに2014年に初参加して以来、毎年欠かさず参加している。昨年の開催は今年に延期と発表され、そして今年は規模を小さくして行うことに。ただ今仕事が忙しくてフェスの準備に時間が避けないことや、会場までの移動時間の長さを懸念し、今回は行かないことにしたのだけど、出演アーティストが発表された日には心が折れた。だって、予想外にも私の好きなミュージシャンが大集結したラインナップ!もうあまりに魅力的過ぎたので「こんな俺得フェス行かないでどうする?!」と小一時間ほどガックシ落胆…でも、それだけじゃない。そもそも私はそのフェスの会場となる土地の風土が大好きなのだ。

その場所は山の中だ。季節柄まだ桜が咲いていて、天気が良ければ日中は程よい暖かさでとても過ごしやすい。しかし、日が暮れ始めると急激に寒くなるし、雨に降られてしまったら正直ライヴどころではないが、日頃、電磁波をバシバシ浴びながら、常に何かに追われ生活をしている人間にとってみたら、悪天候というハプニングですら楽しい思い出に変わってしまう。ここで二日間過ごすだけで、パチンとリセットボタンが押される。それが、いつもの日常に戻ったときにふと、とても大切な役割を果たしていたことに気づかされるのだ。

ライヴやフェスに行かなくても、人は生きていける。医療に携わる人のことを考えたら、今は控えるべきなのかもしれない。だったら、たいした補償もされない、エンターテイメント界隈で生計を立てている人達の明日(未来)はどうなる?


私は平和主義者ではないし、誰かをかばいたいわけでもない。でも、互いをいがみ合うことだけは違うような気がしている。



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