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父へのおもい

少し長くなります。
思い出と自分との向き合い話

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また一つ年を重ねたあの日

今年は防御力(抗体力)も上げなきゃ!
と思ってた誕生日

その日が過ぎてすぐ実父が亡くなりました

ほんと驚いた
元日に会ったばかりだったんだけど
珍しく父が私の顔を見たいといい
少しばかり話をした
最後の一言は「これから頼むのー」

私が53年生きてきて
初めての優しい口調でビックリしたが
「はい、はい」とかるく流した

いつもなら、この言い方に怒るのに
何も言わず笑顔だったのがとっても
不思議だった

その様子に思わず大丈夫け?と
母や弟に言ったけど、今朝は
いつもと変わらず怒鳴ってたから
大丈夫やろと

でも2日が終わった午前0時を過ぎた時
今、救急車で運ばれたがその時には
心臓が止まってると言われた
と母から連絡。

嘘やろ〜と思いつつも病院に行ったら
そのまま…

父は夜中にトイレに起き
目が見えなかった為に
部屋に戻ることが出来なくて
母を呼び、戻る方法を聞いてた

手がなかなか柱に届かず疲れたと
そこに座り込み、その場で横になって
そのままだった

人が亡くなるのは、こんなに
呆気ないものなのかと思った

寿命と病気は別物ですと
ある占い師に言われてたから
長生きするものだと…

そんな亡くなり方だったから
父自身、自覚してるのかなと心配なくらい
本当に呆気なかった

父は、人として、また親として
信じられないことをたくさんしてきた
許せない事だらけ

そんな父を
私はずっと嫌いだった

でも父が亡くなり、納棺の時に
自分が持ってる父に対しての
全ての感情が
どこからくるのもなのか
少し腑に落ちたような感覚になった

どうしてこの父を選んできたのか

それは
自分という人間のもつ欲が
どんな物なのかを自覚する為

また人は感情の境界線を
どんな風に持つのかを知る為に
ここにいるんだと思った

人として認めれない事もあるけど
父がしてくれたこともたくさんある

だから、今の自分がいるし
旦那にも出逢えたし
可愛い子ども達もいる

それには、すごく感謝してる

父に対してやり切った感しかないけど

一つだけ後悔があるとしたら…

それは、生きてるうちに
感謝してるとは言ってたけど
「ありがとう」とわかりやすい
言葉で伝えなかったこと

それだけかな

父が亡くなったことで
いろんな事も見えたし
縁が繋がったりもした

そんないろんな想いが出てきた
1週間でした

息子もすぐ帰ってきてくれて
すごく助かったし
娘も私を初め家族に寄り添って
前向きな言葉をくれたり
旦那も家の事をしてくれて
ほんと助かりました

母ももう歳なんだ…と実感する日々

自分のこともしつつ
これからは実家の手伝いも
していくことになりそうです

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