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もっと渇きたいんだ、なんて言ってみる



ばりばりばり、小さな羽の音
きゅうりのつるがトンボに引っ掛かっていた
苦しそうなそいつを、その子を見て、見ないふりできなかった
人の指で羽を触ってはいけないと言われた気がしたんだけどそんなの言ってる暇はないと、身体を傷つけないようにはがした
ふらふらのその子を見て、頑張れーと言ってる自分にほっとした
すみません、自分のことでって思いながら、わたしにもちゃんと心が通ってるじゃないかと安心した話
変かもしれないけど、自分のことをそう思ってるときがある
『何やってんだろう』
言葉にして初めて気づくことがある
我慢するのはあなたのため
それとも自分のため?
もうこれ以上傷つこうとするのはやめようよ
曇り空の先には何があるんだろう
『大人になりなさい』は嫌いだった
カバンの重みを感じなくなったとき
おはようが面倒くさくなって
おやすみも諦めて
髪の毛もぼさぼさのまま
落ち込むことの方がまだまだ多いけど
もっと渇きたいんだ、なんて言ってみる





生活が変わってからちょうど1年が経ちました。
正直まだ1年かあという感覚でおります。
不便に飛び込んでみるという挑戦はまあまあ成功したんじゃないでしょうか。
なんかね、細かくいうとほんとたくさんあるんだけど、とにかく色々自分に立ち返れた1年だったなって。身の籠った。
なんだかやる気が高まっている。
今日は9月1日。
始まりの日だからだろうか。
久々にゆっくり寝れたからだろうか。
10秒でも、20秒でもいいから音を紡いでいこう。
『一歩ずつ』ずっと言ってきたと思う。






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706字
裸足が好きです

白よりの藍

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