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小さなことで、喜んで、小さなことで、抉られてる。



『"小さな成功体験"を積み重ねていきましょう』
自己肯定感のことをよく調べたり考えたりしているときによく見る言葉だった。
虫は小さな声なのではない、周りの音がうるさすぎるんだと思った。茂みをよく覗くと見えてくる蜘蛛の巣も知らないうちに壊してしまっていたこともあるんだろうなあ。
冷たい水面に足先をつける時、そこから伝わる冷たさはどこまで伝わるのかを想像しながら踏み入れる。
そこから沈んでいく、冷たさと温かさ。
身体は慣れてくれるだろう。でも心が追いつかない。
たった一言で、ペラペラと音が立つんじゃないかというくらいフラッシュバックして、当時の思いが叩き起こされる。
悲しみも喜びも、等しければいいのに。
耳をすまさなくとも、そこにあるものに気づいていないだけなんてことは沢山あって。
"否定"というのが昔から苦手だった私にはその人を"否定する"ことに勇気がいる。否定なんてなくなればいいけどそうしたら肯定もなくなる。
何故困っているんだろう、どんなところが嬉しかった?楽しかった?って一つずつ紐解いて、その人を知りたいと思う。
そこにいる"本当の私"をみんな持っている。
見失いそうなときは、紙とペンを持って描き出す。
本当に欲しいものはなに?
イエスとノー
何がどうすると自分がリラックスできる?
自分を悲しませてるのはなに?
"小さな成功体験"ってざっくりしすぎてこれだ!っていうのは自分で見つけなければならなくて。
最近私が気づいたのは、この小ささが私の場合とてつもなく小さいということだった。良くも悪くも。
当たり前なことなんて何一つもなくて。
小さなことで、喜んで、小さなことで、抉られてる。
沈黙は肯定ではなく、否定でもなく、あなたを知るために必要な時間なんだ。焦って変な伝わり方をしてしまわないようにしている。
その言葉一つ一つでも、私にとっては小さな成功なのだと思う。『自分が考えていることは100%伝わることなんてない』よりも『伝わるように私が100%出せばいい』なんだ。
これをし合えたときが、本当のディスカッションだと思う。
そこに一人しかいなくとも。



Coco



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