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お気に入りのおもちゃでも手放してしまうような子供だった



離れたくないよ
こみ上げる涙があなたに
入り込んでくれたらいいのに
飛び降りたってきっと
悪夢は続くだろう
必要としてくれる人がいるのに
なぜそんなに孤独なの?
本当の自分を知られるのも知るのも
怖いのかもしれない
海へ連れ出してくれたのは
それを伝えたかったのかな
積もっていく言葉の上に座っている
肌を重ねるごとに
私の一部があなたへ流れ込む
今日は雨じゃなくてよかった
どこかへ飛んでいけるような
わたしがわたしじゃなくなるような
この違和感と付き合って生きている
もうその時期かなんて話しかけたりして
そんな自分も好きになってきた
一つの欠点、匂いや音、目に入り込む色も
すべてが入り込んでくるようなそんな感覚
あなたから愛されたい
幾度となく願ってきたはずなのに
あなたへ届く前に目の前で
落ちていくのを見て笑っていたの
そしてそんなわたしを見て
あなたはよく笑う人だねと微笑んだ
少しの表情も見落とさないで欲しい、そう欲してしまう日がある
お気に入りのおもちゃでも手放してしまうような子供だった
簡単に手に入るものなんてない、そう思ってきた
目の前の幸せで胸がいっぱいになる
それだけでいいと心は思っても
もっと望みなさい、
そんなショットガンで撃たれたような衝撃を受ける
わたしはわたしのために望まなければならない





Coco



#エッセイ #コラム


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