見出し画像

藍に満ちた空



そうだ、求めていたのはこれだったんだと筆を走らせるけど
その瞬間に止まってしまう
走りながら止まってるなんておかしいと思う
私もそう思う
何を欲しがっているのかもわからない
みんなそんなものでしょと言われるごとに何かがざらりとして擦り減る
自分だけは特別?
これはただの自己顕示欲なのだと、毎回そんな浅はかさに落胆してるのは内緒にしてる
在るということは、そんな難しいことじゃない
そのまま何もしなくていいことは、そんな難しいことじゃない
なんで?どうして?
言葉を出さなきゃと思うほどに閉じていって、頭の中が真っ白になってなにも思い出せなくなる
私なにが言いたかった?伝えたかった?
目の前のひとが不思議がってこちらを見る目でもう終わりだと思う
私の伝えたい気持ちはそんなものだったのだと
たくさん持って、重たくても踏ん張って
せっかくここまできたのに
せっかくここまできたじゃない
なのにいきなり手を離そうとしないでよ
割れたその破片を見て、私はなにをおもう
誰もいないその世界で、私はなにをおもう?



個性という言葉の中に詰まった
感じたもの、見てきたもの、
わたしが好きなこの色はどこからくるのだろう
あなたを見ていると浮かんでくる色も
音を聴いていると感じる感情も
作品に込めた気持ちはその人そのもので
取り入れようとするのではなく、そのままのわたしが感じたことを言葉にしたいのだけど、それが難しいんだ
何に怯えている?
そこでは全てを曝け出したっていい
誰にも理解されなかった言葉も、見えているものも、入り込んでくる正体不明のものも、たとえそれが誰もが通り過ぎていくような小さなことでも、なんだっていい
ひとと丁寧に話せているだろうか
そんなことをよく考える
そんなに無理することないじゃない
いつでもベクトルは私に向かっている
身を削りながら唄う詩は
わたしを生かしてくれていた
音楽は世界共通言語
壊れるのが怖いと閉じこもっていた
孤独の方が楽なんだと言い聞かせて
堰き止めていたなにかが溢れ出してしまっている
少し歩けば階段があるのにね
目の前に必死なんだ
そんなことない
わからないふりしてたけど
やっぱりこんな気持ちになるなら
きっとそうなんだよ
色付くことで私が浮き彫りになる
それがどうしても嫌だった
決めつけられるのも、どこにもいけないのも



ここから先は

313字
裸足が好きです

白よりの藍

¥500 / 月

日記のような、詩のような、形のない言葉たちを自由に描いてます

世界でたった一人の自分で在り続けること 頂いたサポートは創作活動への励みにさせて頂きます。見て下さりありがとうございます。