また笑えるように泣いて、泣けてしまえばまた笑って。
書いては消して書いては消してを繰り返す。
頭の上で大きく渦巻いている煙に巻かれて気を取られていると足下にある小さな花たちを踏みつけそうになった。
瞬く間に煙に導かれた僕は知らぬ間にどんどん下へと降りて行って、気づいた時には花や鳥、樹々たちも誰もいなくなっていた。
そしてまた上を見上げると煙もいなくなっていた。
僕を囲むのは何も見えない、真っ暗な部屋。
こんな真っ黒を見たことはあっただろうか?
朝には太陽の光、夜には月の光、いつだって光に照らされていた僕は真っ黒というものを知ら