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40歳妊活始める④妻側の負担の多さに納得がいかない

新しい病院で不妊治療を始める。
おしゃれで綺麗な病院で先生がとにかく明るくて優しいので、前回の病院と違って診察自体は苦痛ではなくなった。
しかし、とにかく待ち時間が長い。2時間から4時間くらい待つ。最初のうちは排卵の様子を見るのでとりあえず急に病院に行く、ということはないのだが、とにかく毎週休みは通っていた。治療を開始してから待ち時間も多く、休みはほぼ病院で終わるという日々。これだけでもものすごく疲れるし、結構これが地味に負担。
そしてそれは妻だけの負担。なぜ、2人の子供なのにということが頭をよぎる。

割と私はハードめに働いている。
朝7時前に家を出て1時間ちょっと通勤をして、8時には仕事場に着き準備、八時半から就業開始、昼ごはんは忙しければ食べられない、仕事が終わるのは早くて7時、遅いと21時や22時(これでも終わる時間は昔よりかなり早くなった)。
しかも立ち仕事なので1日中立っている。 
休みは週に2日のこともあるが、週1日だけのときもある。
そう、私は大分疲れていた笑
それに気づかないふりをして働いていた。
このままこの働き方が続けられるわけがない、どこかでどうにか変えなくては、と思いながらも
収入が確実に減ることを考えると、自分からは変えることができず何年も過ぎていた。
疲れから不満も溜まる笑
もし妊娠したら強制的に休める、働き方も改めることになる、変わるきっかけになるのでは?ということも実は期待していた。

待ち時間に病院に置いてある不妊治療の雑誌を読む。
クリニックに通うに当たり、職場に話すかどうかという記事を読んだ。その記事では相談する、しないは半々だった。
私は絶対に相談できないと思った。
まず確実に授かれるかわからない、期間もわからない不確かなことを相談できる環境ではない。
また、上司たちは本当に昭和な集まりで、発言はパワハラ、セクハラ、マタハラのオンパレード。令和の時代に政治家がやらかすような発言を普通にするおじさんたちの集まりなのである。
中小企業となると割とこれはあるのではないかと思う。さらに、私の会社では男性というだけで下駄を履かされる。さらに既婚者、子持ちの男性はさらに出世が約束されるという状態。超男尊女卑な社長。(最近はそれを逆に有効活用するようにしたけど)しかし、業種的に個人の結果が丸わかり(売上の順位表が毎月出る)なので、結局何年も結果を出しているのは女性社員なのである。(売り上げ上位に女性しかいない)女性社員は実力で出世する。そして、どんどん強くなる笑
と、まぁこんな会社で妊活してます!なんて言おうものなら、損しかない。
なので、私は直接迷惑をかけてしまう直属の部下1名にだけ報告しました。どの上司よりもその子の方が信頼ができるし、人間的な懐もある。
自然に話を聞いてくれて応援してくれて、ありがたかった。

不妊治療と仕事の両立はみんなが悩むところだと思う。私もそれが踏み出せない理由の一つだった。勤続20年、休んだことは1日もない。
具合が悪い時には早退をしたことはあるけど、夕方に早退したくらいで、ほぼ皆勤で働いてきた。
ところが、コロナ禍に入りコロナに罹患してしまい、いきなりの出勤停止、そのまま1週間休みになってしまった。そのことが逆に人間どうしたって休むことはある、その時は周りに頼ろう、と思うきっかけになったのだ。
また世の中、具合が悪ければ周りのためにも休む、ということが当然になってきた。(今、考えたらこんなの当たり前なのだが)
それに、20年間ほぼ皆勤で働いてきた私は、逆に誰かがダウンした時にかなりカバーしてきてるぞ!という自負もあったので、これからは頼る立場もきっとありだ!と自分の中で思うようにしたのです。




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