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短歌 色彩 十首

「みずいろ」には実は色がないと彼を手にかける前に気づくべき

なにが君の毒だろうその紅い唇だろか黒い目だろか

輝きは色彩のない宇宙にて惰性で撮った集合写真

灰色の街を歩く人たちへ贈る言葉もコピペされてる

風見鶏 みどりの風を乱しては西日にとける天使を想う

嘘つきは被害者ヅラして現れる 物憂げな神の死角は緋色

祈りとは何色ですか 色づけばイロになり枯れてしまうでしょう

音を立て紫色が放たれる それが世界の終わりの合図

まだ土に還りたくない そう願う画用紙の上で暴れる赤

クレヨンが世界一の武器だったころ怖いものなんて何もなかった

#note短歌部 #短歌 #文縁の友

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