短歌 晩秋の傘 十首 31 笹塚 心琴 2017年11月4日 16:51 のど飴の優しさを知る晩秋にほんのりと死に近づいてみる 思い出よ 積もれ積もれよ落ち葉より軽いからなお悲しさも増す 嘘つきも人が恋しくなるらしくぬくもりのためまた嘘をつく 雨やどりしていいですか今日きっとあなたのために私泣くから せせらぎを眼下に走る箱根路の渋滞すらももはや嬉しい 風船を手放した日に少年が耳にしたのは「じゃあねバイバイ」 夕映えにインスタ映えを重ねたと隣で咳をする人に告ぐ 誰かさんが見つけた秋も深まって行方不明になってしまった セアカゴケグモやヒアリもこの国の冬に馴染んでイルミネーション 数知れぬほどの命を食んでなお生きる意味なら鈴虫にきけ #短歌 #note短歌部 #文縁の友 ダウンロード copy #短歌 #note短歌部 #文縁の友 31 記事をお読みくださり、ありがとうございます!もしサポートいただけましたら、今後の創作のための取材費や、美味しいコーヒータイムの資金にいたします(*‘ω‘ *) 記事をサポート