短歌 中野 十首
朝を待つ獣みたいに息してる どうか明日は晴れますように
なまぬるい葛藤などもう要らないと理性を捨てた人よ滅びよ
錆びついた心臓を持つライオンは小賢しい人よりも優しい
遠吠えが泣いて聞こえた夜があり今もそれを越えられずにいる
ウナ・カメラ・リーベラで飲む珈琲はサブカルよりも本能寄りだ
抱きしめたはずが抱き締め殺してた 仔犬より甲高い声で
こんなはずじゃなかったんだと叫んでも誰にも届きやしない駅ナカ
熱を帯び火照った頬に手を当ててチェックメイトと微笑む貴方
これは君たちへ捧げる復讐劇だとしたら次の一手はどうする
青写真の意味も知らずに生きていることが今ではステータスだと
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