見出し画像

【新刊のご案内】しあわせのかたち

こんばんは、笹塚です。今日はフォローいただいている皆様へお知らせです。以前、作品のリライトにトライして見事に挫折してしまった(うぅ……)「ゆく夏に穿つ」の生まれ変わり作品として、このたび「しあわせのかたち」という中編小説を書きあげました。

<あらすじ>
解離性同一性障害(多重人格)の青年、裕明はパートナーの美奈子と暮らしている。ある日、二人の住む街で少女が連続して惨殺される事件が起きた。
その事件にどうも、裕明の別人格が関与しているらしくて――

これは、ときどき泣き虫になってしまう彼女と、ときどき派手に壊れてしまう彼の、穏やかな生活の風景画。

こちらの作品の書影はこちら。

この作品のカバーデザインをしてくれたのは、前作「光の花束」に引き続きnoterの石川葉さんです。

これはきっと「物語を書いている人あるある」なのかもしれませんが、私は自分の各作品がどのジャンルに当てはまるのかよくわからないままに、書きたい話を書いてしまう傾向があります。

今回はプロットをしっかりと立てることから始めました。当たり前なこの作業が、しかし私は以前まで苦手でした。プロットに縛られてキャラクターたちが身動きできなくなることを恐れていたのです。

しかしながら、プロットを構築することは、物語の屋台骨・軸をしっかりとさせることで、展開に迷ったときなどに立ち戻れるメルクマールのような存在なのだとようやく気づくことができました(ようやく、です)。

葉さんからは、この作品に「クライムサスペンスとして読みました」という感想をいただきました。「しあわせのかたち」というタイトルからはちょっと想像しづらい展開だなぁという感覚はあったのですが、そうなのか、私はクライムサスペンスを書いていたんだなと、カバーデザインを見てやっと自覚しました。

表紙に並ぶ5枚のカードの意味。読み終わって改めて目にする「それら」に、あなたもきっと慄くことでしょう……!

……なんていうものの、5月6日に予定されていた文学フリマ東京合わせの新刊でしたので、イベントが中止になってしまった今、お披露目する機会がなくなってしまいまして。11月も今のところですが仕事の都合で文学フリマには出られません……。

もしご興味をもっていただけましたら、フォロワーのかた限定とはなりますが、お問い合わせいただければ個別に対応をさせていただきます。この作品はぜひカバーつきの本媒体で読んでいただきたいので、WEBでの発信は考えていません。また、印刷部数にも限りがあります。こちらも併せて、どうぞご了承ください。

末筆になりますが、石川葉さん、ご多忙の中たくさんのリクエストにお応えいただき、素敵な本ができあがったことに心から感謝します。本当にありがとうございました!

記事をお読みくださり、ありがとうございます!もしサポートいただけましたら、今後の創作のための取材費や、美味しいコーヒータイムの資金にいたします(*‘ω‘ *)