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短歌 (非)日常 十首

幼な子の見上げる空を飛ぶ蝿の祝福の辞など誰も知らない

瞳から落つる涙を受け止めるためだけに傘を持ってきました

生きている間限定の感覚に溺れぬわけが見つからないわ

左手の薬指には約束が血管を殺し巻きついている

ラブラブは「愛愛」ですかそれとも「二人」と和訳しますか

最近じゃ神様もシフト体制でシームを狙い撃ちする悪魔

我が生は各駅停車のごとくある だからこそ知る花の名もある

脳天に刻み込まれた歌があり天使がときどきからかいに来る

魔法など使えなくてもお前には明日を迎える才能がある

空を飛ぶ夢想しながら唐揚げにレモンをかける罪深きひと

#短歌 #note短歌部 #文縁の友

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