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短歌 決心 十首

どこにでもある名前をしているから見失わぬよう印をつけた

夏風が秋色を帯び自転車の前輪に絡み愁いを運ぶ

見慣れない景色ばかりで怖いから伸ばした髪を切ってしまった

陰口で手に入れた優越感は秋が等しく裁いてくれる

忘れ物だよこれは君のネックレス 覚悟を纏った証のヒスイ

ワガママはコーヒーに溶け白濁しあたしの喉を落ちていった

わかりあうことは恐らく大事だがそれよりほつれ糸が気になる

鼻歌でハンドル切って目を細め私を連れ去る夜のドライブ

2117年に僕らはどこにいてどんなことして笑えてるかな

なにもかも不可逆ならばこの傷もやがて輝き心を巣立つ

#note短歌部 #短歌 #文縁の友

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