短歌 決心 十首 29 笹塚 心琴 【す-19】文学フリマ東京38 2017年8月27日 20:13 どこにでもある名前をしているから見失わぬよう印をつけた 夏風が秋色を帯び自転車の前輪に絡み愁いを運ぶ 見慣れない景色ばかりで怖いから伸ばした髪を切ってしまった 陰口で手に入れた優越感は秋が等しく裁いてくれる 忘れ物だよこれは君のネックレス 覚悟を纏った証のヒスイ ワガママはコーヒーに溶け白濁しあたしの喉を落ちていった わかりあうことは恐らく大事だがそれよりほつれ糸が気になる 鼻歌でハンドル切って目を細め私を連れ去る夜のドライブ 2117年に僕らはどこにいてどんなことして笑えてるかな なにもかも不可逆ならばこの傷もやがて輝き心を巣立つ #note短歌部 #短歌 #文縁の友 ダウンロード copy #短歌 #note短歌部 #文縁の友 29 記事をお読みくださり、ありがとうございます!もしサポートいただけましたら、今後の創作のための取材費や、美味しいコーヒータイムの資金にいたします(*‘ω‘ *) 記事をサポート