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短歌 きみのとなり 十首
1
行き先を知らないバスに乗るようなきみのとなりで過ごす日常
2
いつかまたきみが壊れてしまったらリビングの薔薇を新しくする
3
美学には程遠い場所にある生き様をどうか笑っていつもみたいに
4
駅前のネオンがちかり瞬いてまだ平気だと誇張している
5
群れをなす制服たちが支配する京王線で育てる双葉
6
ごく普通普通普通のこととしてきみは十三夜に綻びた
7
停留所だけが孤高を知っている乗り遅れたらふたりぼっちだ
8
あの事故もあの殺人もゴシップもひとごとだからご飯にしよう
9
ただいまと口にするときおかえりがセットじゃないと(ここは砂漠か)
10
ロマンスもカネもいらないただきみのとなりって事実をください
記事をお読みくださり、ありがとうございます!もしサポートいただけましたら、今後の創作のための取材費や、美味しいコーヒータイムの資金にいたします(*‘ω‘ *)