短歌 のど飴 十首

1
のど飴をくれた人から幸せになれる仕組みを早く作って

2
口当たりのいい言葉を多用する優しい人を見たことがない

3
自己犠牲という言葉を知らずとも「みんな違ってみんな」がそれだ

4
誰かさんの機嫌のために潰されるこころがあった(紅茶は美味か)

5
常識はポケットのなかいざというときナイフとして使えるよう

6
信じてた道が汚れてしまっても掃除をすればいいだけのこと

7
のど飴がほしい季節になるたびにさよならが折り重なってゆく

8
塩味ののど飴つまり涙味つまり海味はじまりの味

9
キリがないものには大抵意味がないだからエゴサは絶対しない

10
「のど飴じゃなくてごめんね」本物の優しさはその四文字に灯る

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