短歌 未来 十首
1
生まれ変わりがもしあるのなら九十九里浜の砂の一粒がいい
2
濡れそぼる後ろ姿を発見し声張り上げる「新しい顔よ」
3
永遠はその辺にある(まさか、え、まさか)そのまさかです
4
限界を越えて見せろというのならまずは手本を見せてください
5
ラーメンの海苔はどういうタイミングで救ってやればいいんでしょうね
6
目の前で事件が起きて(まだ夢を見ていることとして聞く悲鳴)
7
寝息ごと食べてしまったししゃもから眠気をもらいおやすみなさい
8
ロボットが「いらっしゃいませ」だけじゃなく「ごちそうさま」をいう日も近い
9
焼き魚の目玉くり抜く箸を持つその手に早く襲われたい
10
美人でもかわいくもない私です となりの席はあいていますか
記事をお読みくださり、ありがとうございます!もしサポートいただけましたら、今後の創作のための取材費や、美味しいコーヒータイムの資金にいたします(*‘ω‘ *)