短歌 サーカス 十首
もしかして君も独りか寂しいか 平気さここは夜のサーカス
エセ信者が列なし手にするチケットのどこにも神の本名がない
猛獣と呼ばれて久しい僕らにも意外に可愛いファンがついてる
人生は綱渡りだと落下して猫まみれの人が高笑うにゃ
玉乗りでバランスとれず直球で地球にキスする貴方が好きよ
ライオンも傷ついただけ恋をする 火の輪くぐりのご褒美らしい
ハラハラをインターネットで調べても私の動機は不純なままだ
心臓がトランポリンと跳ねだしてまたも空振る愛の告白
星空に空中ブランコ吸い込まれこの世に果てなどないこと示す
じゃあまたね 泣き虫ピエロが描くのはさよならという不可逆の色
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