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短歌 煌めきの赤 十首

満たされるつもりなどない 愛情に底があるとは思えないから

私たち重ねた日々が鮮やかに広がってゆく影が愛しい

ゆく季節に柔らかなサヨナラを真白いベッドの上で告げるの

銀河系の隅っこでまだ泣いてるの 胸を裂くならフレアを想え

リトマス紙みたいにわかりやすいひと 嘘がつけないところも一緒

情熱を薔薇に託した歌の所為 私は耳を塞ぎ続ける

僕らみな太陽の子と笑えればどこにもパンダがいなくたって

「この処理に時間がかかります」とある ならば今宵は踊り明かそう

どこまでも線路が続くとしたなら特急列車で君へ突っ込む

人びとが好奇心にて仰ぎ見る真紅色した神の履歴書

#短歌 #note短歌部 #文縁の友

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