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短歌 春待ち 十首
嘘つきは美しい花になるはず四月ごろには桜が咲くし
萌芽とはつまり悪意の目覚めだという仮説なら否定しておく
缶コーヒー片手に君を待っていた路地の氷がみたび張るまで
クリスマスソングが世界を急かすから自転速度が上がったみたい
恥たちも過ぎてしまえば糧になる がっついてでも生きぬく聖夜
熱を持つ月にお祈りしちゃダメよ叶うものすら失っていく
再会を恐れ彷徨うコンコース 京王線はわざと止まった
どうか君このまま針を狂わせて五秒おかしいくらいが好きだ
「もし私が死んだら」と言いかけた口を全力で塞いでくる
怒りっぽいとこまで好きと言われたら怒れないからあなたはずるい
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