短歌 HOME(葛藤)十首 27 笹塚 心琴 2017年9月13日 17:38 ララバイはいびつに響き泣きわめく赤児の声にときめく女 手料理は美味しいことになっていて残すと母が歌いだす居間 目の前で刻まれてゆく玉ねぎのせいにして涙を流している 君が横にいないとよく眠れない 夢を見るかはまた別として 新世界とやらが安く売られてて呼吸ができるかとても不安だ 遊びだと思ってました こうやって心の内を見せ合うことは 泣きそうな染みを見上げてこみ上げる笑いをずっと嚙み殺してる テーブルの隅に置かれた人形は通電すると走り出します 食卓に愛などないと数学者が怯えて差し出すフォークに君 失って初めて気づくものがある みんな通ったはずの胎盤 #短歌 #note短歌部 #文縁の友 ダウンロード copy #短歌 #note短歌部 #文縁の友 27 記事をお読みくださり、ありがとうございます!もしサポートいただけましたら、今後の創作のための取材費や、美味しいコーヒータイムの資金にいたします(*‘ω‘ *) 記事をサポート