短歌 習作09 十首(晩夏)
メルヘンがメンヘルに似てお盆には専門家らが論文を書く
おとぎ話には犠牲が要ると説く人には何が足りないんだろう
唯一をいくつも足して生きている 図々しいとお思いでしょう
太陽は悪ですか悪ですよ 何かのせいにしなけりゃ呼吸できない
ひかりなどもういらないとさけんでもおなじかおしてえむちちとはは
忘れ物集積場に集まった傘が織りなす秋雨前線
御先祖もこんな思いをしたのかな 失望、憐憫、憎悪に嫉妬
怖いから開けなかった表紙にはきっと希望が綴られている
僕たちは進化しすぎてどん詰まり あとのことならミジンコにきけ
夏が過ぎ蝉の引退セレモニー 鈴虫が鳴く またね、バイバイ。
記事をお読みくださり、ありがとうございます!もしサポートいただけましたら、今後の創作のための取材費や、美味しいコーヒータイムの資金にいたします(*‘ω‘ *)