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大丈夫と聞かれたら大丈夫としか言い返せない〜こどもはこども

走れ!【フリーカウンセラー】
今年初のそうめんをいただきました。
※麺好き

児童思春期デイケア

わたしはとある病院のデイケアで働いています。
全国でもそこまで数多くない児童思春期。
ほとんどは病院を退院したこどもたちが利用しています。
わたしはこどもとの関係性はもちろん、保護者との関係も大事にしています。
むしろ、お話できる隙を見つけては声をかけています。

「大丈夫と聞かれるのがいやみたいです」

連絡ノートにこう書かれていました。
そのこどもは学校をがんばり過ぎて不調になった経緯があります。
なので周りもよく、「大丈夫?」「疲れてない?」と言ってることが多いのでしょう。
でもそう言われたら、

「大丈夫」

と返すしかないですよね。
聞いてきた人に心配をかけたくない、大丈夫じゃないと言ってもどうしたらいいかわからない、めんどくさい…。
理由は様々でしょうが、返事はひとつ。
きっと、そのこもそうだったのではないでしょうか。

大丈夫から深める

その日のデイケアの利用者はまばらでした。
そのこも来てくれてたのですが、ゲームをしようにもスタッフと1対1はお互いに気まずい。
少し年齢が上のコースに遊びに行ってきました。
他のスタッフがいっしょにいてくれて、その部屋で作業の手伝いをしてくれたようです。
そしてもとのコースに帰ってきてからつい、言ってしまった、

「大丈夫だった?」

しばらく間がありました。
わたしは、あ、しまった、と少し思いましたが本人からの返事を待ちました。

「大丈夫です」

あー、やっぱりな、ごめん。
そう思って次の言葉を探すわたし。

「この前と比べて今日はどうだった?」

そう聞いてみました。
すると、

「前は人数が多くて緊張したけど、今日は少なかったので大丈夫です」

そのこからどう大丈夫なのかが聞くことができました。
もし大丈夫じゃなければ、その大丈夫じゃないことも話せるかも知れません。
そっか、ごめんね、やっぱり聞き方だよね。
「大丈夫?」って聞く方はきっと「うん、大丈夫」という返事を期待してるのです。
それが保護者や先生、支援者ならなおさら、こどもは期待を裏切ってはいけないと感じています。

相手を期待しないということは人権を尊重するということ

噛み砕いて言うと、じぶんのこどもであってもひとりの個人として扱うことが重要だということだと思います。
こどもはじぶんの思い通りになると思いますか?
わたし自身の育児を振り返っても、予想外のことばかりでした。
なので、

期待することを諦めましょう

心配したり、不安になるのは、こどものことをじぶんごととにしてしまうためもあります。
あなたとこどもは別人なので、全ての悩みを払拭することはできません。
その時々で存分に悩んで、ムリならだれかに持ちかけるなどしてみましょう。
わたしは、あなたのそんな話をお聞きしたいです✨

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