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こころでこころを想う〜親子のメンタライゼーション

訪問看護を始めるタイミングで買ったスニーカーがもうボロボロなのに、なかなか次が買えません。
※手放せない

メンタライジング

この単語の意味を初めて聞いたときは、こころがきゅんとときめきました。
対人援助者はこころを使います。
相手にただ自らのこころを差し出すのではありません。
クライエントと自身のこころを感じながら、お互いのこころを探ることが必要になります。

今朝、こんなことがありました。
いつものように洗濯機を回して洗濯物を干しました。
すると、のらりくらりと起きてきたムスメ(小6)がやってきて、「昨日着たカーディガンどこ?」と聞いてきました。
わたしは「洗濯したよ」と答えました。
そこからムスメの怒りようがすごかった。
「なんで!?前もあったよね!今日着るのに!!」
ぃゃぃゃ、洗濯かごに入ってたから洗ったんじゃん。
「洗わんといてよ!」
洗ってほしくなければ入れんといて。
「わたし入れてないもん!」

ムスメの癇癪はすぐには収まりません。
わたしもここまで言われてムッとしながらアイロンを出して「わかった、乾かすわ!」と大声で返しその場を離れました。
アイロンしながら、せっかく早起きして余裕できたらコーヒーでも飲んでひと息つけると思ってたのに。
こどものことをするのはいつもわたし。
下のムスコがなかなか朝ごはんを食べ終えないことや、まだ寝てる夫にもイライラしながら、悲しくなってきました。

わたしだけ

わたしが

わたしは

わたし

わたし

わたし

「かあさん、ごめんね」
後ろからムスメがわたしに言ってきました。
そこでわたしはハッとしました。

あ、これがこころでこころを想うことかも知れない


着ようとしたお気に入りの服が洗濯されてた。
オシャレに目覚めた敏感な思春期の子の、こだわりが叶わなかったことのショック。
ムスメはそんな心情でありながらも、母であるわたしのこころを察してくれたのでしょう。
そこで謝るという行動に出た。
わたしはと言うと、自分のことばかり考えて、ムスメの気持ちに添えていませんでした。
激しい情動が湧き上がると、相手のことまで考える余裕を失くしてしまったのです。

かあさんも怒鳴ってごめん、だいぶ乾いたわ。

まだ湿っぽいカーディガンを渡すと、「ありがとう」と言ってムスメはすぐに家を出ました。

相手のこころを想うこと

わたしは常にしてると思ってました。
でも日常の些細なことは蔑ろにしてたようです。
ムスメよごめん、そしてわたしのこころを汲んでくれてありがとう。

愛着障害

医療や療育でよく取り上げられるようになりました。
ひとり歩きさせると違う解釈をされそうなので、わたしはあまり遣わないように気をつけています。
でもこどもの発達における養育者の関係は、切っても切れないほど重要です。
今からでも遅くありません。
まずはじぶんのこころに余裕を持つことが大事です。
そして、相手のこころを想像してみることから始めてみましょう。
わたしも心がけてみますね。

あなたは?
だれのこころを想いたいですか?
よろしければわたしに教えてください✨

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