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「障がい者のピアノレッスン」やるかやらないか問題

うちのピアノ教室は、発達障がい・身体障がい・視覚障がい、さまざまな障がい者が通ってきています。

「障害」って害を入れないように、と言っている方もいるし
「障碍」っていう漢字を使う方も・・・
結構シビアに考えられていた発達についても、テレビや本や大人の発達障がい特集など話題になることも増えてきましたね。

ピアノ教室でも問合せ時点でお伝えしてくれる方やレッスン後に診断がおりましたと言う方など、増えてきたように思います。

1.問合せで断られる?

みなさんがまず体験レッスンで言うことは、
「うちの子、実は発達障がいなのですが大丈夫ですか?」

問合せの時点で、
「障がい者なのですが、受け入れ可能でしょうか?」

こんな問合せや質問が多数です。

皆さまにお話を聞くと、
「他のピアノ教室に言ったら断られてしまった」
「私には指導しきれない」
「こんなんじゃピアノは無理ですよ」
と、言われたそうです。

私はその時、本音を言うと疑問と怒りでいっぱいでした。

発達障がいがあるから断る、
音楽ができない、弾けないって決めつけるなんて何事だ!そんなピアノ講師がいるのか!
ムキーッとなってました(苦笑)

ピアノが上手に弾くことだけが目的じゃないのに…

2.ピアノを習う目的って何?

じゃあピアノを習う目的って何?
という方向になってくるのですが…

もちろんスラスラ弾けるようになるためでしょって言う人もいるし、
楽しみたい人もいる。
仕事にしたい人やピアニストになりたいという夢に向かって猛練習している人もいます。

目的や目標は先生じゃなくて自分が決めるんです。

きっかけはピアノ楽しいから習い始めた。
もっと弾けるようになりたくて習った。
そんなきっかけから、こうやってピアノ講師になっている人もいます(これ、私です)

3.学ぶ権利は平等

その時間(習い事)を楽しむ事、音楽を楽しむ事なんてみんなが持てる権利です。

障がいがあってもなくても、ピアノを弾くことは平等に与えられている権利ですよね?

学ぶ、楽しみ方は人それぞれ。
コンクールで金賞を取るためだけのピアノじゃないです。

障がい者だからピアノが弾けない、習えないわけじゃないです。
苦手な事やできない事があっても、じゃあ違う方法はないのかな?って一緒に考えてレッスンしていけば良いですよね。

音楽は平等。

これが分かっているようで、分かっていない先生がいる事に怒りと悲しみが…

4.こんな未来をつくりたい

でも、やりたくないことを無理してやってほしいとも思わないし
本当は障がい者レッスンしたくないのにお金になるからと思ってやる人も私は気に入らない。

そうなると、私の強みはこれ。と割り切っている先生が、
「私にはスキルがないから、障がい者レッスンに強い〇〇先生をご紹介しますね。」
「楽しくレッスンしてくれる生徒思いの先生がここにいますよ」
こんな風に生徒さんにご案内したり、体験レッスン時に言えれば生徒さんも困らないのでは?と思っています。

子供が苦手な先生もいるし、リトミックが得意な先生もいる。

弾ける子しか見たくない、優秀な子しかレッスンしたくないという先生もいれば、弾けない子を楽しませてピアノレッスンする事が楽しいと言う先生もいる。

先生もそれぞれ、生徒さんもそれぞれ。

だからピアノの先生たちは、一匹狼じゃなくてコミュニティ内でも繋がっておくべきだと考えています。

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「あの先生だったら、この生徒さんが生き生きしてレッスンに通って続けていけそうだね」
私もそう思って、違う先生や大手ピアノ教室をご紹介する事もありました。

これは仕事放棄しているわけではなくて、マッチングをしているのです。

こんな風に、生徒も先生同士もマッチングしたら嬉しいと思ってコミュニティ場をつくっています。

興味がある方はぜひメッセージや個別にメールくださいね!


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