2022年4月6日
今日のココ日(ココルーム日記)
夕飯後、ウクライナの歌で始まった今日の釜芸合唱部。
勇ましい歌から叙情的な歌へ。
そしてそこから怒涛の釜芸オリジナルレパートリーの合唱へと続く。
末期の大腸癌と宣告されている釜ヶ崎のオッチャンは、「元気な頃はいつも合唱参加してたからね。今日はそんな調子良くなかったけど、今日逃したら次があるか分からないから」と来てくれた。
釜芸の夜のまかないご飯のレギュラーさんは、「今日の合唱部すごいね。なんか圧倒的な感じで。楽しかったけど、ちょっと疲れちゃった」と満足そうに苦笑いをした。
たまたまお酒を飲みに訪れたお客さんは、みんながアスリートのように歌いまくる合唱を見て、「今日は楽しかった。ベリーグッド」と親指を立てた。
釜ヶ崎の歴戦の活動家は、習ったばかりの勇壮なウクライナの歌を口ずさみながら、帰りの挨拶をしに来た釜芸随一のファッショニスタを、まるで共に戦う同志かのように抱きしめた。
スタッフのゲンちゃんは、愛してやまない釜芸校歌を絶大な音量で歌い上げ、合唱部終了後に若干酸欠気味になったのか、近くの銭湯にある酸素カプセルに入りに行った。
インターンのほなみちゃんは、合唱部に合わせてフレディ・マーキュリーをイメージしたアウトフィットで参加して、「とても楽しかった」と微笑んだ。
二時間近く歌い続けた合唱部の面々は、来た時よりも嬉しそうに、そして清々しい顔つきでそれぞれの帰路に着く。
そんなみんなを見ていたら僕も嬉しい気分になった夜だった。
(書いた人:テンギョー)
現在、ココルームはピンチに直面しています。ゲストハウスとカフェのふりをして、であいと表現の場を開いてきましたが、活動の経営基盤の宿泊業はほぼキャンセル。カフェのお客さんもぐんと減って95%の減収です。こえとことばとこころの部屋を開きつづけたい。お気持ち、サポートをお願いしています