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2022年4月14日

今日のココ日(ココルーム日記)

はじめてココルームに来たときから、たのしく見ていた作品があって、それは高木さんがチラシで作ったコヨリで生み出す作品たち。自転車、救急車、それから通天閣に首里城までチラシのコヨリで作ってしまう。はじめて見た時から、チラシの配色が絶妙にカラフルで、それで作られるミニチュア作品がとっても魅力的、いいなあ…と思っていた。

はたらき始めてから、そんな作品を作るおっちゃん高木さんにとうとう出会ってしまった!そうとなれば、あれこれ聞きたい。だけど最初は他の人とのやり取りを聞いてるだけで話しかけられなかったな…何がきっかけだっただろう。日常的なたわいもないやりとりから、少しずつ作品のことを聞くようになった。最近の玉出のチラシは厚手だからコヨリを作りにくいんや、そうだ。こないだは、四角く切ったチラシと、自転車のタイヤの見本を持ってきて作り方をレクチャーもしてくれた。

チラシを丸めてコヨリをつくるんや。そんでな筒みたいなんあるやろ。

これ?(コップを見せる)

それじゃ太すぎやで

じゃあこれ?(メンソレータムの容器を見せる)

太すぎや!

これか!(のりを見せる)

そんなもんやろ。それでな、こうやって、コヨリを巻きつけるんや。(のりにコヨリを巻き付けて円形にして、タイヤ型にする)

なるほど!ありがとう!高木さんやってみるわ!

数日経って今日のこと。高木さん、家に帰って作ってみたよ。だけど高木さんみたいにコヨリを均等な太さで巻けないよ。太いところと細いところができちゃうし、それを筒に巻き付けてみたけど、へなちょこな円しかできなかった。ボンドでコヨリの端と端をくっつけて、円にするにも、なかなかくっつかない。指で抑えていないとできないや。それにタイヤにするのに円の中にさらに細かいコヨリをボンドくっつけるのもむずかしい。そういえば今日も高木さんは自転車を3台持ってきて見せながら「すぐできるんやで」って言ってた。「手間賃ちょーだいや」「弟子になっても何にもならへんよ」なんて冗談を言ってたけれど、すぐ作れるものじゃないよなあ…実際に作ってみると感じた細やかな手作業だ。次会った時、このへなちょこなタイヤを見せてみよう。まだまだやでって言うかな。

写真について…

左二つのタイヤはわたし作。タイヤの中身、中心を作るのが難しく藤子・F・不二雄の不みたいになったのが、一作目。二作目なんとかできたけど、高木さんのものに比べるとコヨリが太い…右は高木さんの作った自転車です。

(書いた人 ふうゆ)

今日のココイチ(ココルームの一枚)
Facebookのログインが出来ずにパスワードを変えたら謎のメールが届いて困ったという釜芸ボランティアのカズオちゃん。 「もうねー、わからへんのよね。スマホよう使われへんわ、ボク」 そう言って苦笑い。 釜ヶ崎芸術大学のガムラン講座にやってきた0歳児に「もうこの星ええわ、ボクには難しすぎるわ」と話しかけていた。 (撮った人:テンギョー)


現在、ココルームはピンチに直面しています。ゲストハウスとカフェのふりをして、であいと表現の場を開いてきましたが、活動の経営基盤の宿泊業はほぼキャンセル。カフェのお客さんもぐんと減って95%の減収です。こえとことばとこころの部屋を開きつづけたい。お気持ち、サポートをお願いしています