見出し画像

40代&広報未経験で地方IT企業の広報PRに転職。試行錯誤の8か月の記録

こんにちは。learningBOXの広報PRのまるこです!
2023年4月に入社してからは専ら企業noteの方ばかり書いていたので個人noteはほったらかしになってしまっていました…。
そんな時にやえがしさんからアドベントカレンダーのお誘いを受け、「今書かないと一生書かないかも!」と思い立ち、ようやく個人noteにログインしました😂

いきなりですが、私は44歳です。X(旧Twitter)のフォロワーさんの中には年齢ご存じない人も多いと思うのでここでいきなり告白😊ww
そうなんです。いい年して広報PRとしてのキャリアは半年レベルの超初心者です。超初心者でいてlearningBOXは兵庫県に本社があり、私は神奈川県在住。フルリモート勤務もIT企業勤務も初めて。今思えば、全てが初めてのこと過ぎて4月からずっと必死に駆け抜けてきた8か月間でした。


そんな私が今までどんなキャリアを歩み、40代未経験で広報PRにチャレンジできることになったのかについては、Wantedlyの入社エントリ記事でお話してますのでよかったらこちらもご覧ください。


これが2023年個人noteラストの記事になるので、できることなら「〇〇達成しました!」などドヤ顔で書いてみたいものですが、到底そんなこと言えるレベルではありません😇
そこで、来年の自分への期待を込めて、40代&広報未経験が広報PRとして転職して試行錯誤してきたことについて書いていきます(自虐含みます)。

年齢を懸念してチャレンジすることに迷っている方、広報の仕事に興味を持っている方にも、こんな必死な40代未経験もいるんだな!と知っていただき、少しでもお役に立てたら嬉しいです(笑)。


「40代の中途社員」として工夫したこと

20代30代の頃とは違い、40代の転職となると受け入れる側としては、

  • 自分のやり方に固執しないだろうか

  • 年下の社員とうまくやれるだろうか

と不安視されると思うのです。というのも、前職はエージェントだったのですが、企業ニーズをヒアリングすると、「40代の中途社員」を受け入れる際の懸念点は概ね上記2点でした。いざ自分がその当事者になった今回の転職では、「会社からそんな懸念を持たれてるのではないか…」という危機感を常に意識しながら1日も早く社風に馴染もうと必死でした。

そんな危機感を感じながらも、社内に馴染むために積極的に取り組んだのがこの2つ。

①まずは「知る」から!相互理解のための1on1MTG

企業のことを広報していくにあたり、新入社員研修でどんなに自社プロダクトのことをインプットしたとしても、中途入社でいきなり広報をやるというのはなかなか至難の業。というのも、やっぱり会社は「人」だと思うのです。どんな人たちがlearningBOXに集まり、どんな想いで毎日仕事しているのかを知ることは広報をしていくうえでとても重要だと思っていました。

そこで、新人研修が終わった頃に、上司に「社員の皆さんとの1on1で話を聞きたい!」と申し出ましたが「まずは段階を踏もう」ということで、経営層とマネージャー・リーダークラスの方とオンラインで実施させていただきました。個人的には社員全員との1on1制覇を目指していましたが、徐々に仕事が忙しくなってしまいその時間を割くことができず反省…🧎‍♀️

1on1のやり方としては、予めアンケートを用意しておき、回答いただいた内容をベースに掘り下げる…という流れにしました。これにより、大きく話が脱線することもなく、お一人ずつ45~1時間ほどで多面的な話を聞くことができました。
実際にお一人ずつお話を聞いてみると、各部署の業務内容やその人の役割、仕事のポリシーなどが伺えて「人となり」が分かるようになり、距離感がグッと縮まったように感じました。さらには、私のことも知っていただける機会にもなるので、相互理解のために実践してみてよかった取り組みでした。

兵庫県本社のメンバーにはほとんどリアルでは会えないからこそ、入社後すぐに1on1をさせてもらったことはのちのスムーズな業務遂行のためにも有効でした。来年はまだ1on1してないメンバーとしたい!と勝手に目論んでいます😊

②社内ルール、社風に慣れるための努力

前職に16年在籍していたことと、IT企業は初めてということもあり、転職して一番手こずったのは仕事の流れ、社内伝達・相談の手順など社内ルールの理解でした。

前職ではOffice365を使っていたのが今はSlackに変わり、そのほかbacklogも初めて触ることに。もちろん、入社時に基本的な社内ルールは共有いただいていましたが、細かいところで分からなくなることがありました。例えば…

  • この情報は誰に聞けばいいの…?

  • これはSlackのどのチャンネルで報告・連絡・相談すればいいの…?

  • デザイナーさんへのデザイン&撮影の依頼、これで合ってる…?

私のイマジネーションが乏しいせいで、前職で当たり前にやっていたことをついそのままやってしまうことがあり、指摘いただくことが多々ありました。そんな時は「郷に入っては郷に従え」。指摘内容をすぐに受け入れ、指摘いただいた方にまず感謝を伝えるようにしていました。
フルリモートだとテキストコミュニケーションが基本。でも、テキストだけだと感情を表現しづらく冷ややかに受け取られてしまう場合もあります。仕事はお互い気持ちよくできるように思いやりを表現することで、生産性を高めることができると思ってるので、私は適度に絵文字(「🙇‍♀️」が多いですw)で感情表現を入れて、用件だけでなく気持ちを伝えるようにしています。
「40代やっぱり扱いにくい…」と思われないように、過去の経験やプライドは捨ててまっさらな気持ちで謙虚な姿勢を意識していました😂

learningBOXは20~30代が多いですが、幸いにも年齢問わずアサーティブな関係性でコミュニケーションとれるメンバーが多く、年齢を気にすることなく対等に話ができる社風で安心して仕事ができています✨


ここまで、40代&広報未経験の私が会社に貢献していくための第一歩としてはじめたことについてご紹介しました。
改めて振り返ってみると、キャリア的にはベテランな40代でも新境地では素人同然。今までの経験に執着せず、プライドを持ち込まず、「謙虚だけど積極的な姿勢」が大事だなと感じます。

この8か月間取り組んできた広報業務

ここからは、広報PR未経験の私がこの8か月間で試行錯誤してきた仕事についてご紹介します。

①4つのSNSアカウント運用

広報PRとして最初に役割を任されたのはSNSの発信強化でした。現在、個人アカウント以外に運用しているのはこの3つ。

企業公式のX(旧Twitter)
企業公式のFacebook
企業公式キャラクター「はこうさ部」X(旧Twitter)←10月から運用開始

正直、個人アカウント含め4つのアカウントを毎日投稿するのはかなり大変です(苦笑)!広報業務は当然それ以外にもたくさんあるので、今はXの個人と企業公式、10月からスタートした「はこうさ部」Xの運用に力を入れて取り組んでおり、Facebookは優先順位低めにしています(それでも3つ😇)。
SNS上でlearningBOXのサービスを利用しているユーザーさんと繋がれて取材に繋がるなど、運用を続けていくことでステークホルダーとのコミュニケーションが活発になったことはとても良かったと思っています!

今ちょっと悩んでいるのは、個人アカウントでのリプ交流の時間がとれなくなっていること(完全に私の心の余白の問題)。来年はもう少しバランス良くしていきたいと思っているのでどうか見捨てないでください…🥺。

②企業note立ち上げ

7月にlearningBOXの企業note立ち上げました。
noteを立ち上げた理由は、まだほとんど世の中に知られていない地方企業でも、

  • 面白くチャレンジングな取り組みをしていること

  • 誰でも始めやすいeラーニングシステムを開発していること

を、noteを通して多くの人にlearningBOXを知ってもらいたいからです。そのため、「テーマは幅広く、ヒト感あふれるnote」を鉄則として運用しています。
現在記事は6本のみですが、エンジニアさんやデザイナーさん、人事、マーケのメンバーにもご協力いただけてるおかげで、たくさんの方に読んでいただけるnoteに育ってくれています。
なかには、このnoteを見て「感動した!」と採用面接の場で仰っていただけた求職者さんもいたほどです😍

最近の記事では100近いスキをいただけたり、note記事がきっかけで社内コミュケーションが活発になったり、セミナー共催のお誘いをいただけたり…予想もしていなかったような嬉しい反響がありました。
来年も、プロジェクトの裏側やメンバーにフォーカスした記事を書いていくのでlearningBOX企業noteもよろしくお願いします🙇‍♀️

③初めてのテレビ取材対応

入社して1か月経った頃から展示会のブースに立ち、自社プロダクトについてまだうろ覚えな知識しかない状態でお客様の対応をしていました。
それから数回展示会を経験し、9月の大阪の展示会に出展していた時のこと。70社ほどの企業が集まる中、関西のテレビ局の記者さんから「learningBOXの『AIアシスト』について取材したい」との打診が…!

記者さん曰く、展示会では2~3社取材したそうで「映るのはごくわずかかも…」とのことでしたが、learningBOXのロゴやプロダクトのUI、販促ツールもしっかり映っていて安堵しました!
しかし、突然に決まったテレビ取材。当時まだメディアリレーションズは全くできていないタイミングでの出来事だったので、右も左も分からず事前準備ができなかったのが反省点。そして、その取材後に連鎖で取材をもらえるようなメディアリレーションズができなかったことも私自身の大反省でした。この大反省は来年に活かしたいです…!!

④全社員70名以上に向けた社内広報活動

入社数か月の未熟な私も企業公式キャラクターのプロジェクトに参加させていただきました(現在も進行中)!
その中で私は社内広報を担い、全社員70名以上にプロジェクトの進捗報告をすることが多くありました。正直、これは今も慣れません💦

特に、企業公式キャラクター社内公募の投票発表をする際、雰囲気的にテンション上げて発表しないといけない感じだったのですが、あえてテンション高くしている自分の顔を出すのが恥ずかしくて、悩んだ挙句、バーチャルエフェクトのマスクで顔を隠して社内広報しました(笑)。

キャラクタープロジェクトの裏側note記事から抜粋

それを何とかやり切った後、社内公募に参加してくれたメンバーから嬉しいコメントをいただきました!とても励みになり社内広報の醍醐味を実感できました🙌

キャラクタープロジェクトの裏側note記事から抜粋

キャラクタープロジェクトの詳細はこのnote記事に書いています🐰

⑤「全員広報」を目指して!社内勉強会で広報についてプレゼン

定期的に開催されている社内勉強会。私が担当の回には「まずは広報PRのことを知ってもらう勉強会にしよう!」と心に決めていました。
というのも、私が入社するまではlearningBOXには「広報PR」というポジションがなく、さらには私がフルリモート勤務なので、周りのメンバーからは私が普段どんな業務をしているのかが伝わり切れていないかな…と思っていたタイミングでした。
「ならばまずは身近な人たちに知ってもらおう!」と新入社員研修時に自社プロダクト「learningBOX」で作成した学習コースをフル活用し、勉強会に挑みました。

自作した広報「基礎編」の教材一部抜粋です(自虐多め)!

そして勉強会の後、メンバーにフィードバックをいただきました!

「伝えないと伝わらないこともあるな!伝えて良かった!」と思うと同時に、「見てくれてるんだ!嬉しい!」と改めて思ったのでした。
そして、この経験から、ひとり広報の心理的安全性を保つためには、周囲のメンバーに自らを知ってもらうための発信をすることが重要!と確信しました🥹✨

相手に知ってほしい&理解してほしいなら、受け身でいるのではなく、自分から積極的に伝える!発信する!広報PRとしてこれは基本だよなと。
まずは身近なチームメンバーに、そしていつかは、「全員広報」のマインドを浸透していけたらいいな…と思っています。


ここまで、大枠ですが自分自身が取り組んできたことを書いていきました。振り返ってみると全部が初めてのことで、この8か月間は本当にあっという間でまさに光の速さでした(笑)。
実行している最中は無我夢中で「これでいいのか…?」と不安しかなかったですが、時間が経つと反響を感じることもできたり、社内外問わず応援してくれる仲間も増えた気がしていて、私自身も成長させてもらえているという実感が徐々に芽生え始めています🌱✨

振り返ってみて思うのは、

未経験だからこそ、失敗が許されるうちにがむしゃらに行動しまくる。ダサくてもみっともなくてもいいから、全力で取り組む。

ということ。「自ら行動しないと何も生まれない」というのはすごく感じています。そのせいか、社内外の人から「行動力すごいですね」と言われることがあるのですが、それは、入社当時に上司から「まるこさんがやりたいことをどんどんやっていいから!」と背中を押してくれたことが原動力になっていると思います🔥

私は入社から8か月経過したので、もう「未経験」という言葉に甘んじることはできません。来年はもっと成果を出せる取り組みをしていきたいです!

広報パーソンとして在りたい姿

最後に、広報パーソンとして在りたい姿を書いて終わりにします。

広報PRになってからというもの、他社広報さんと相談会、ランチ、飲み会などの機会をいただくことが多くなりました。そのおかげで、悩みを聞いてもらったり、貴重なアドバイスをいただけたり、プライベートな話で笑ったり楽しい交流ができています(しかし大人数で初対面だと「自分の話で時間を使ってしまうのは申し訳ない…」と思ってしまい、聞き専になってしまいがちです😇)。
直接お会いできなくても、SNS上で皆さんの活躍ぶりを見ていつも刺激をもらい、奮い立たせてもらっています!SNS発信している全ての広報さんに感謝です🙏✨

ひとり広報は社内でも孤立しやすいし、社外ではメディアからの反応が全くなかったり邪険にされたりが続くと「私何やってるんだろ…」と自分の存在価値を疑うくらい途方に暮れるし。本当に鋼の心がないと続けられないと思います(あくまで個人の見解です)。
だからこそ、他社広報さんとの横の繋がりに感謝する毎日ですし、いつかは私も誰かの相談に応えられるよう、恩送りしていきたいとも思います。

さらに、最近、メディアリレーションズをしている中で人と人を繋いだことでとても喜ばれたことがありました。ご紹介した方、ご紹介を受けた方双方から、とても心のこもった感謝の言葉をいただけたことが、私の心を揺さぶりました。
まだ広報キャリアが浅い私にも役に立てることがあるんだ!と、元エージェントの血が騒いだのか自分の介在価値も感じることができ、すごく嬉しかった出来事でした。

そこで、こんなことを思いました。

人と人を繋げていけるような広報パーソンを目指したい!

もちろん、世の中の人たちに広くlearningBOXという会社・プロダクトを知ってもらうために広報PRをしていきたいという気持ちは大前提です。
ですが、自社の認知のことばかり意識し過ぎず、世の中がより良くなるために、一人の広報パーソンとして誰かのためにできることをしていきたいです。

ここまで読んでくださりありがとうございました!誰かのお役に立てたら嬉しいです🙇‍♀️(来年はもっと個人note更新できるようがんばります😂)

この記事が参加している募集

広報の仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?