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私的プロレス技名鑑⑳浴びせ蹴り

今回は猪木さんが骨法特訓で身につけたことで有名になった浴びせ蹴りです。浴びせ蹴りは身体を縦回転または横回転して踵を相手の顔面に打撃する技です。空手では胴回し回転蹴りと呼ばれます。型は両方ともほぼ同じです。

浴びせ蹴りは、構えた状態から、上体を斜め下へと沈みこませ、その勢いを利用して、転がるようにして放ちます。くるぶしから足先を、相手の顔面に正面からぶつけるようなイメージを使うそうです。縦回転の技ですが、ベースとなるのは横回転だそうです。

胴回し回転蹴りは1977年4月にフルコンタクト空手の対抗戦に出場した千葉真一さんが対戦相手に前方宙返りして踵で蹴りを入れたことが由来なんだそうです。

翌年の第10回オープントーナメント全日本空手道選手権大会では二宮城光さんが柔道の前回り受け身を参考にアレンジして継承して横回転の胴回し回転蹴りをし、緑健児さんや塚本徳臣さんらに受け継がれました。

回転技、飛び技の両方に共通している特徴は、威力が大きい反面、モーションが大きいため、技を出す前の予備動作を極力小さくすることが大切になってくるそうです。

後ろ蹴りや後ろ廻し蹴りは、相手の肩の動きに注意を払うことで、出すタイミングに気づくことができますし、その肩の動きを隠せば相手に読まれにくくなります。

モーションをなくすことは不可能ですが、防御の動作から自然と技の予備動作に入るなど、相手に悟らせない方法はいくらでもあるということですね。


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両親2人の介護を一人でやってます。プロレスブログ「せかぷろ」&YouTube「チャンネルせかぷろ」主宰。現在ステージ2の悪性リンパ腫と格闘中。