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私的プロレス技名鑑⑰ドラゴンスープレックス

今回ご紹介するドラゴンスープレックスは、藤波辰爾さんが初公開したフィニッシュホールドです。

ドラゴン・スープレックスは、フルネルソン・スープレックス(Full Nelson Suplex)とも呼ばれます。日本名は飛龍原爆固め、あるいは羽交い締め式原爆固め。技名は藤波さんのニックネーム「ドラゴン」が由来です。

過去に全日本プロレスでは、新日本プロレスが発祥の技を敬遠する傾向にあったため、フルネルソン・スープレックスと呼称していましたが、近年はプロレス団体の増加と交流が盛んになったため、名称は使用するレスラーの任意となる傾向にあります。

また、新日本でも藤波が新日本を退団して以降はフルネルソン・スープレックスの呼称が多く用いられるようになってもいます。

ドラゴンスープレックスは、相手を背後からフルネルソンの体勢に捕らえ、後方に反り投げそのままブリッジで相手をフォールします。

投げられた相手は腕と首を極められたまま首から叩きつけられるため、受身を取り辛くフォールを返すことが困難な技でもあり、一時期新日本では禁じ手になっていたといわれています。落ちる角度が急なため危険度も高いためでしょう。

藤波さんは、アメリカ修行時代にカール・ゴッチから「強靭なブリッジ力があれば、フルネルソンの体勢からでも投げられる」と言われたことがヒントになって、ドラゴンスープレックスを編み出したのだそうです。

本来は相手の頸椎を痛める攻撃であるため、「ブリッジからのレフェリーストップが目的の技だった」といわれています。ドラゴンスープレックスは、そのブリッジを利用してフォールする技だったが、後に投げっ放し式(ホイップ式)も使用されています。

ドーラドラゴンスープレックス


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両親2人の介護を一人でやってます。プロレスブログ「せかぷろ」&YouTube「チャンネルせかぷろ」主宰。現在ステージ2の悪性リンパ腫と格闘中。