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【事例】いろいろやるけど、どれも中途半端で自信がない(2/3)

こころナビゲーターのサービスでお聴きした、綾乃さん(仮名)のお話。シリーズ第二弾。どのような展開になっていくのか、前回に続けて、ご紹介していきます。

お話しいただいたご本人の了承を得てご紹介しています。また、個人を推定できないように一部設定を変えています。

欲しいものはない

綾乃 「今ね、欲しいもの。物でいうとないんですよ。物欲がないって言うか。お腹空いたら欲しいもの買うとかはあるんだけど。これが欲しいから頑張るとかっていうのはね、わたしないんですよね」

山根 「うん」

山根 「あの、物ではないと思います」

綾乃 「うん、物は別にね。欲しくないっていうか。でも、まあまあまあって感じで。ないよりあった方がいいけど。なくても困らないっていうものが多くて。ものじゃないですね。うん、そう」

山根 「うん」

綾乃 「でも、じゃあ愛情かって言うと。その愛情で飢えてるわけでもない」

山根 「うん」

綾乃 「じゃあ安心感がないのかって言うと、そうでもないし」

綾乃 「未来に希望がないのかっていうと決してそうも思ってない」

綾乃 「知識?自信?」

綾乃 「考えてなかったかもしれない」

山根 「う〜ん」

綾乃 「あれ、沼にハマる感じかしら(笑)」

綾乃 「そうか、欲しいものがふわっとしてるから。集中できないし、中途半端になってるのか。よく見ると」

山根 「そうですね、なんかあの、本当に欲しいところが隠れているんだろうなっていうのは思うんですけど」

綾乃 「隠してるのかな。隠しても仕方ないしね」

山根 「うん」

綾乃 「多分ね。今思うのは。わたしすごい恵まれてるんですよね。やっぱりね」

山根 「うん、うん」

綾乃 「過不足なく、いろんなことが手に入ってるから。昔みたいなハングリー精神がないっていうか。なんだろ。丸くなったっていう言い方をしたら、ま、それも1つなんだけど。ハングリー精神があるってことは、目標とか目的があるから。それに向かってガムしゃらにやっていくっていうのが、今ない」

綾乃 「かな〜とは」

山根 「ちょっと近いかな。ハングリー精神っていうことは、要はハングリーなわけだから、何かがないと思ってるわけですよね」

綾乃 「あ〜、そうか、欠乏。欠乏はしてない」

どれだけ自分を認めていないんですか

山根 「前ちらっと話はありましたけど、うん、あの認められたいっていうやつね」

綾乃 「はいはいはい。うん、うん、うん」

山根 「認められたいっていうのは。要は、認められてないって感じる部分があるからという話がありましたけど。なんか、その辺りがちょっと匂うっちゃ匂うんですけどね」

綾乃 「あ〜、でもそうすると確かに。認められてない部分はあります。仕事面で特にね。やってるけど。これだけやってるのにわかってないの、っていうところは。やっぱり要所要所であるので。そこかな」

綾乃 「ただ、もう時期が時期なので。移動の時期とかも、かかってくるので。上が動いたらまた変わるだろうっていう。あの、全く多分、今年と来年が一緒の体制ではないっていうのはもう今わかってきたので。モヤモヤしながら。ちょっと4月に望みを繋いでる自分もいるのかなぁ。でもそれはいるな」

山根 「うん」

綾乃 「変わったらいいなと思ってるところはあるので」

山根 「そうね。そこをもう一堀りしますかね」

綾乃 「そのわたしの欲しいものがなんだろっていうのは、すごくいいヒントになりました。考えてなかった。全然」

山根 「じゃ、もしね。仮にね。綾乃さんが、わたしってもうすごく認められてるってなった場合、どうなるんですか?」

綾乃 「すごく認められてるってなった場合は、今のままでいいじゃない、てなりますね」

山根 「今のままでいいじゃない、っていう綾乃さんになるとどうなります?」

綾乃 「今のままでいいじゃないってなると、今いるところでどんどん成果出そうと頑張る。認めてもらえるから」

山根 「そうか、その発想になるんだ」

綾乃 「うん、うん。あ、そっか。てことは今認められてないから他で認められたいっていう風に思ってるわたしがいるってことか」

山根 「ていうか、あの、どれだけ認められたいんですか、っていう。今の言葉って」

綾乃 「あ〜!すっごい承認欲求が強い」

山根 「承認要求が強いって。裏を返すと、どれだけ自分を認めてないんですか、って話ですよね」

綾乃 「わたし、でもね、あの少し前まで本当に、自己肯定感低くかったんです。欠けてる部分ばっかり探して。絶対満足しなかったので。受け取れなかったし。コミュニケーションを学んで、だいぶましになったんですけど。まだ多分十分じゃないんでしょうね。今の言葉でそう思いました。そういうことか」

山根 「え〜っと、ま十分じゃないっていうか。学ぶことによって、こころが満たされるかっていうと満たされないんですね。綾乃さんのこころの中の問題ですからね」

綾乃 「うん」

山根 「うん、うん」

綾乃 「でもまだ言ってますね。多分こんなんじゃダメじゃないっていう。要所要所で。『まぁいいっか〜』っていう自分も顔を出しながらも。多分それよりまだ強い。根深いところには、こんなんではダメじゃないっていう自分が多分いる」

山根 「うん、だって1番しかダメなわけですからね」

綾乃 「そう」

綾乃 「そいつかっ!犯人は!」

綾乃 「でも、それもわたしだから向き合っていくのもわたしなんですね」

山根 「そことの折り合いをつけるというか」

綾乃 「うん」

山根 「うん、そうですね〜」

綾乃 「あ〜、でもまだまだ、自分で自分をやっぱり認めてないってことなんですね」

山根 「うん、根深くいるみたいですね」

綾乃 「うん。というか寝深いね。そうね、うん」

山根 「うん」

綾乃 「そこにいるわ。やはり居座ってる。ど〜んと」

なにかもう一つ出てきた

綾乃 「時間をかけて折り合いをつけるしかない?」

山根 「いや、別に時間をかけなくてもいいと思うんですけどね。かけなくてもいいですけど」

綾乃 「折り合いをつけるか」

山根 「そうそう。その人と折り合いつけないとね」

綾乃 「自分の中でこう会議するみたいな感じ?もう1人の自分と」

山根 「会議になっちゃうところが面白いけど」

綾乃 「脳内ミーティングみたいな感じ?1人会議みたいな」

山根 「なんなんだろう。ぼくもまだ、その綾乃さんの中のその部分がどういう風になってるのかが見えていないんですけど」

綾乃 「うん」

山根 「この間ちらっとね、ちらっと垣間見えたところでは、結構厳しそうみたいな感じなのはわかったんですけど」

綾乃 「多分ね、厳しいと思います。うん」

山根 「うん」

綾乃 「幼少期からの記憶とかをこうたどってくると、多分そう厳しいね。だから、多分もっとイージーモードで来てたら、こういう風にはなってなかったのかもしれないけど」

山根 「うん」

綾乃 「厳しい路線で来て。ま、今に至るので。それはそれで。でも、今は今で満足してる自分もいるし」

山根 「うん、まあね。その部分は綾乃さんを助けてくれている部分もたくさんあると思うんですけどね」

綾乃 「ただ根本のね。自分で認めてないっていうところを解決しないと。多分一生しんどいのかなっていうのも、ちょっと今思ったので」

山根 「うん、そうですね。認めてあげると。あれどうなるんだったっけ。自分で認めてあげると」

綾乃 「自分で認めてあげると。今のままでいいじゃないとか。今のところでもっと頑張ろうとする」

山根 「もっと頑張ろうとするって、どういうところから来るんですか?」

綾乃 「常に向上していたいっていうのがあるので」

山根 「向上していたい?」

(続く)



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