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女性が管理職になるとよい理由 その2

こころのエキスパートが考える、女性が管理職になるとよいと思う理由を綴っています。その2は、女性のこころの強さを感じるからです。

妊娠・出産を乗り越える女性の強さ

かつて、心理カウンセラーの養成講座で学んでいた頃。毎月1回ワークショップに参加していました。週末の朝10時から夜8時まで、2日間または連休の場合は3日間のワークショップ。ワークショップのメインはグループセラピーというもので、大勢の中で1人の人にフォーカスして心理セラピーを行うもの。そこでは、さまざまな問題が扱われます。

グループセラピーは、1人の人のこころの中で起きるさまざまなことを目の当たりにする貴重な体験でした。

その中で、女性の妊娠・出産に関するものが何度かありました。

自分自身の中に命を宿すということ。
無事に生まれてきて欲しいという願い。
何かあったらどうしようという怖れ。

一つの命の鍵が自分自身に預けられるということの重大さ。

普通の男性だと一生のうちに経験することがないような極限の状態を、多くの女性は当たり前に通ってきているのだという現実。

こころの強さがなければ到底乗り越えられないのではと思うほど大変なものなのだと感じました。

そういう場面を目の当たりにしたことで、女性のこころが強いのは当たり前と思うようになりました。

こころの強さに関する誤解

こころの強さという点でいうと、多くの人は正しく認識されていないと思われることがあります。

心理カウンセリングをしていた頃、たまに女性の方のお話をお聴きする中で、とても弱々しく、パートナーの男性が高圧的で困っている旨を話されるようなケースがありました。

ところが、具体的にどのようなやりとりがされているのかを詳しくお聴きすると、状況が判明してきます。実は、女性の方がこころが強く、男性の方が弱いために、男性が高圧的に出ざるを得なくなっているのです。

心理の世界では、「弱さを見せられる人は本当に強い」と言います。

逆に、強さを全面に押し出さないといられない人は、とても弱いということです。

そのことをお話ししていくと、その女性は腑に落ちるところがたくさん出てこられます。そのうちに声も力強く、大きくなっていき。やがて、高笑いされて、お話が終わるという感じになります。

やはり女性はこころが強いと思うのでした。

女性の方は強さの自覚を

女性の方には、注意していただきたいことがあります。それはご自分のこころの強さを自覚しておいて欲しいことです。

一般的に女性は弱いと思われているため、先ほどのお話のように、ご本人も自分は弱いと誤解されていることが多いです。女性が弱いのは腕力だけ。こころは女性の方がはるかに強いと思っておくのがよいと思います。

例えば、男性上司 対 女性部下 の場合。女性部下が自分は弱いと誤解していると、自分の主張をするときに、強いと錯覚している上司に対して力一杯やってしまうケースが多いと思われます。そうすると、本来こころがそんなに強くない男性上司は、思いっきり力の限り反発しないとかなわないと感じてしまいます。これは悲劇になるわけです。

強い人は優しくなれる

強い人は優しくなれると言います。

女性管理職が自分自身のこころの強さを自覚されて、優しくなれたら、とてもバランスいいと思います。

ある女性管理職の方から、こんなお話をお聴きしたことがあります。

「男性は言いたいことが言えないことが多いけど、女性のほうが言いたいことを言える。男性の代わりに言ってあげることも多い」

女性管理職の方のお話をお聴きしていると、やはりこころの強さを感じることは多いです。男性がひるんでしまうような場面でも、しっかりと言うべきことを主張する。そんな場面がよく出てきます。

これが、女性が管理職になるとよいと思う、二つ目の理由です。

最後に一言。
「強い人が自分の強さを自覚すると最強」


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