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こころが変わると 〜自己嫌悪と向き合った香織さんの話〜

こんにちは。こころナビゲーター 山根しんいちです。

『こころが変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。』
アメリカの心理学者のウィリアム・ジェームズの言葉だと言われています。

さもありなん。ですが、「こころが変われば」と言っても、そんなに簡単に変われるんなら苦労しないよ、というのが普通かと思います。だからみんな苦労しているわけですよね。

こころが変わるってどういうことでしょうか。

本当ならこんなふうになりたいのに、そうできない自分がいて、それがちょっと我慢ならない。そんなお話からはじまった香織さん(仮名)のお話。

いろいろお聴きしていくと、どうやらすごく自己嫌悪があるようです。

自己嫌悪ってつらいですよね。自分の中であれこれと言う声がして、こころの中ですごく葛藤してしまう。その葛藤に疲れ果ててしまいます。最近の脳科学では、その葛藤が脳の全エネルギー消費の実に60〜80%ものエネルギーを消費することがわかっています。

どおりで疲れるわけです。

香織さんには、そのあれこれ言う声と対話していただくことにしました。

どうするかと言うと、その声の主を目の前に出してきてもらいます。

香織さんのその声の主は、眼を三角にして香織さんを見おろし、睨みつけるような、とても嫌な相手でした。香織さんも思わず逃げ出してしまうことになります。

さすがにちょっと難しいかなと思い、もう一度向き合うかどうかを香織さんにお聞きしたところ、「向き合う」とのこと。香織さんのこころの強さに敬意を表したくなりました。

向き合うことにしたとたん、香織さんはあることに気づきます。自己嫌悪の主を目の前に出してしまった自分がすごく楽になっていることを。そうすると、少し余裕が出てきて、自分のダメなところをちゃんとしなよって言ってくれる相手のことが本当は自分にも必要で、なんか安心したような自分がいることにも気づけました。

その途端に、今まで眼を三角にして睨んでいた相手が、微笑んでいたのです。

何が起きたのかわからず、戸惑う香織さん。

しかし、こうして香織さんの自己嫌悪はなくなってしまいました。

その後、香織さんは穏やかな日々を過ごされているそうです。

こういうのが、こころが変わるということなのかなと思います。

香織さんの運命がどのように変わっていくのか。楽しみです。

こちらに、香織さんのご相談でお話しした一連の流れを掲載しています。

※お話してよいとご了承を得られたものを元に書いています。


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