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Short Story 「ねむねむのおばけ」


ねむねむのおばけはいつからか

私の中に住みつくようになった

この日の休日もいつものように出てきた


"今日は仕事行かないんだね
ねむねむはねむいからまだねるよ"

「いつになったら私から離れてくれるの

これじゃいつまで経っても動けないよ」

ねむねむ?

"月曜から金曜まで動いてるじゃん"

「だってお仕事なんだもん」

"でもお仕事いやなんでしょ
嫌なのにしたくないのに何でいくの?"

ねむねむは聞かれたくないことを
ずばずばと聞いてくるのね

「熱もないのにずーっと仕事休んでたら
こいつ責任のない奴だと思われて辞めさせられるかもしれないでしょ」

"別にずっと行かなくても君の代わりはすぐに見つかるよ、そんなにしたい仕事じゃないんでしょ"

「ねむねむには分からないよ」

"それより早くぼくとねんねしようよ

ねむねむのおまじない教えてあげる

よく効くから
これが出来たら離れてあげる"

ねむねむ ねむねむ ねーむねむ

こころ ころころ こーろころ

のんびり のんびりしずまって

ねむねむ ねむねむ こーろころ

おまじないを教えてくれたのはいいものの

すぴーすぴーと先にねむってしまったのは

ねむねむの方だった

まだ離れてくれるのは先だと感じた


ねむねむ ねむねむ ねーむねむ










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